moraによる2017年の音楽配信トレンド、“アニソン”“スマホ”がハイレゾ音源市場を牽引
レーベルゲートは、同社が運営する「mora 〜WALKMAN公式ミュージックストア〜」において、2017年の実績を元に分析した「2017年音楽配信トレンド」を発表した。
moraのハイレゾ音源配信楽曲数は新譜の配信以外に、過去にヒットした旧譜アルバムのハイレゾ配信用リマスタリングなども積極的に行われ、前年比140.5%と順調に伸長している。
12月15日にはザ・ビートルズがアルバム「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band(Deluxe Anniversary Edition)」で初のハイレゾ音源配信を解禁し、見事デイリー1位を記録。今後もハイレゾ音源楽曲数の増加が見込まれる。
また売上においては、特にiPhoneからのハイレゾ音源購入金額が前年比188.5%と大きく増加。理由としてはiPhoneの新機種が発売されたことで、iPhoneユーザーがより一層増え、ハイレゾ音源で懸念されている容量問題が緩和。
さらに、各キャリアが通信制限までの余裕のあるプランを提供しはじめたことや、iOSのmoraプレイヤーアプリがバージョンアップされ無償でDSD音源の再生にも対応したことなどが挙げられる。
また、Sony Xperiaのハイレゾ対応機種の累計販売台数は1,359万台(2017年10月迄:ソニーモバイル調べ)となり、スマートフォンでハイレゾ音源を手軽に購入するスタイルがますます広がりそうだ。
今年もアニソンが絶好調、ヒット曲の約8割がアニソン
また、ハイレゾ音源に特化したシングル(単曲)の年間ダウンロード数TOP100内では、アニメ・声優関連のアニソン楽曲が78曲ランクインし、ハイレゾ音源とアニソンの親和性の高さが伺える。
その理由として、アニソンを好んで聞くリスナーの高音質・高品質を求める特性の他、テレビ放送・映画上映併せて年間約300本のアニメが制作されたことや、TOKYO MX1で2017年4月からアニソン音楽番組「アニ☆ステ」の放送が開始されるなど、アニメ関連のメディアの勢いが挙げられる。
ハイレゾ音楽配信をして欲しいアーティスト、第1位は水樹奈々
moraが2017年12月15日〜19日に「ハイレゾ音源配信して欲しいアーティストは?」というアンケートを実施したところ、水樹奈々が1位となり、続いてB’z、Mr.Childrenと人気アーティストが続く結果となった。
また、6位には今年アルバム「BOOTLEG」が大ヒットした米津玄師、さらに9位には昨年「恋」が社会現象になるまでヒットした星野源がランクインしたことで、ハイレゾ音源の認知が幅広い層にまで広がってきていることが推測できる。