BGM利用店舗に対する訴訟の全国初の判決、経営者に支払い命令
JASRACが、2014年5月頃からBGM利用により著作権侵害行為を繰り返していたとして、理容店「Elfina(エルフィナ)」(北海道札幌市中央区)の経営者に対し、同店舗における当協会管理楽曲の演奏禁止と著作権侵害によって生じた損害賠償の支払を求めて提起していた訴訟(2017年7月11日)で、札幌地方裁判所(谷有恒裁判長)は、3月19日、JASRACの請求内容を全面的に認める判決を言い渡した。
JASRACが提起したBGMの無許諾利用に係る訴訟で判決が下されたのは、今回が全国で初めてとなる。
本事件の主要な争点である本件店舗におけるJASRAC管理楽曲の侵害の有無とそれに伴う損害額について、JASRACは、経営者との交渉内容や確認した利用実態に基づき、侵害の事実及び損害額を主張・立証してきた。
本判決は、「被告は、継続的に原告の管理楽曲を、本件店舗でBGMとして再生していた。」と判断したうえで、本件経営者が無許諾で利用した期間分の損害額(3万1千円余)を全額認容した。
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