ソニー、2017年度 連結業績を発表
ソニーは4月27日、2017年度 連結業績を発表した。
2017年度の連結売上高は前年度から12%増収の8兆5,440億円、連結営業利益は前年度から2.5倍の7,349億円となった。同社株主に帰属する当期純利益は前年度から6.7倍となる4,908億円となった。
この結果、2015年2月開催の経営方針説明会において掲げた、2017年度の営業利益5,000億円以上、ROE10%以上という経営数値目標を達成した。
なお、2016年度と2017年度の営業利益においては、上記にある特殊な要因が含まれている。これらを除いた、調整後ベースでの増益は2,376億円となり、増益幅は50%と試算される。
2018年度の連結業績見通しとして、売上高は前年度から3%減の、8兆3,000億円、営業利益は9%減の6,700億円を見込んでいるとしている。
また、グループ会社が株式の一部を保有するスポティファイ社が4月に上場したこと、ならびに上場時に保有していた株式の約半数をこれまでに売却したことを受けて、関連する費用を控除した株式評価益及び株式売却益合計の純額、約1,000億円を営業外収益に織り込んでいる。
2017年度の音楽分野では、前年度から24%の増収、営業利益は520億円増益の1,278億円を計上した。
この増益は、モバイル向けゲームアプリ「Fate/Grand Order」が引き続き好調だったことや、ストリーミングサービス向け売上高が増加したことなどによるもの。
なお、モバイル向けゲームアプリの営業利益は、分野全体の営業利益の3割強を占め、2016年度からは倍増となっている。
2018年度の売上高は、会計基準の変更や為替の影響などにより6%の減収を見込んでいる。営業利益見通しは、前年度に不動産の譲渡益105億円を計上していたことなどから減益となり、1,120億円としている。