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エイベックス 音声AR事業に本格参入、新事業「SARF」を発表

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エイベックス 音声AR事業に本格参入、新事業「SARF」を発表

エイベックスが、音楽の新しい楽しみ方、新しい体験の創出を目的とした、音声による拡張現実(AR)コンテンツのシステム開発・コンテンツ制作・営業・コンサルティング事業「SARF(サーフ)」をスタートした。

「SARF」の第一弾として、定額制音楽ストリーミング配信サービス「AWA」と「渋谷区観光協会」とのコラボレーション企画として、大塚 愛がナビゲーターを務める渋谷の観光ガイド・コンテンツなど3つの音声ARコンテンツ「AWALK(アウォーク)」を、5月18日から「AWA」にてサービスを開始する。

「SARF(Sound Augmented Reality Factoryの略)」事業は、音楽の新しい楽しみ方、新しい体験を、拡張現実(AR)の仕組みを用いて演出する取り組み。スマートフォン・PC・AIスピーカーなど既存の「IoT デバイス」と、現行の定額制音楽ストリーミング配信サービスを組み合わせることで、音楽コンテンツを含むサウンド(聴覚)や振動(感覚)によるこれまでに無い拡張現実を、様々な社会ソリューションやエンタテインメント・コンテンツとして、リリースしていく。

これまで主なARコンテンツ及びデバイスの開発は、現実空間上に新たなビジュアル情報を重ねて表示するといった“視覚”の拡張を前提するもので、スマートフォンなど既存のデバイス画面に依存し生じる視聴範囲の制限、また、それを解消するデバイスもまだまだ開発段階であることから、ARを最大限享受できないシチュエーションが散在していた。一方で、「SARF」がベースとする音声ARは、デバイスの制約や利用シーンの制約を受けない“聴覚”による拡張を前提とするため、現段階では“視覚”によるARと比べて、幅広いシチュエーションでの導入が可能となっている。

「SARF」は、今後、4つの事業カテゴリーにおいて、展開していく予定となっている。

1.観光事業
Wi-Fiやビーコンなどを活用し、 観光音声ガイドを提供するシステムの構築を目指す。具体的には、観光地での多言語ルート案内やトリップビア(トリップとトリビアを合わせた造語)・サービスを含む音声ナビゲーション・システムや、交通機関に対して、 音楽とトリップビア・サービスを組み合わせて「移動時間」のエンタテインメント化ソリューションを、旅行会社や地域の観光協会などと共同で企画開発し提供していく。

2.ゲーム開発事業
リアルな街や自然(現実世界)を、音声や音楽によってゲーム・フィールド化する。具体的には、観光地での宝探しやスタンプ・ラリー、街や建物を舞台にした「没入型RPGゲーム」などのサービスを、ゲーム会社や広告会社などと共同で企画開発し提供する。これらのゲームは視覚情報に頼らないため、より未来予測の出来ないサプライズ演出を可能にする。また、モバイル画面デバイスや印刷物などの視覚情報に頼る場面を極力少なくすることで、ユーザーの体験時におけるセーフティ・ソリューションとしても機能させていく。

3.ノーマライゼーション事業
視覚障害者に対するアクセシビリティの向上を目的とした「音声ガイド」の企画開発を行う。具体的には、音声AR機能を、信号や横断歩道、点字ブロックや盲導犬など、既存の物理的ソリューションと組み合わせることで、より、安全で円滑なノーマライゼーション環境の実現を目指す。

4.「SARF」コンテンツ創作の民主化事業
法人によるコンテンツ提供だけではなく、個人による個人のためのコンテンツ創作を推奨・サポートを行う。具体的には、エイベックスならではのシナジーを活用して、一般のクリエイターのための「著作物(楽曲)利用サービス」、および「サウンドARコンテンツ制作から配信までをユビキタス化するアプリケーション」を開発する予定となっている。
 

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