【海外】Pandoraが密かにファミリープランをスタート ― その真意は?
PandoraがSpotifyやアップル・ミュージックと酷似したプレミアム・ファミリー・サブスクライブ・プランをスタートさせた
Pandora Radioはプレミアム・ファミリー・プランを月額14.99ドルで密かにスタートした。このプランでは6アカウントでプレミアム・サービスを受けることができる。プレミアム・サービスではオフラインの楽曲ダウンロード、ラジオ・ステーションの作成とプレイリストのカスタマイズ、そしてオフラインでのリスニングも可能になる。
当然のことながらSpotifyとアップル・ミュージックはすでに似たようなサービスを数年前から開始し、はるかに多くの利用者を増やしている。
プレミアム・ファミリー・プランは、デジタル・ラジオ・サービスであるPandoraが8000万人の無料利用者を有料プランに移行させようとする試みの一つである。Pandoraは昨年、買収したRdioの設備を使って、プレミアムサービスをスタートさせた。元CEOで創設者の一人であるティム・ウェスターグレンはCNBCとのインタビューで、Pandoraこそが「市場における真のプレミアム・ストリーミング商品」だと語っている。
「我々の能力に自信を持っている。音楽サブスクリプションの時代は始まったばかりだ。リスナーは本物のプレミアムサービスがどんなものであるかをまだ把握していないが、それがPandoraなんだ」。だとしたら、Pandoraのプレミアム・サービスはSpotifyやアップルの既存のサービスと何が違うのであろうか。
前述のプレミアム・サービスの特徴に加え、6ユーザーまで楽曲のスキップとリプレイ機能が使用できる。またこのサービスでは高音質のサウンド再生が可能だ。
少なくともPandoraでは、ファミリーメンバーは「自分たちのサウンドトラック」という新機能にアクセスすることができる。これはファミリーメンバー各自のテイストを統合し、常にアップデイトされたプレイリストである。
つまり、叔父さんがカントリー・ミュージックのファンで、叔母さんがテクノ好き、そして息子はヒップホップが好きだとしたら、かなり間違いなくユニークな音楽テイストのプレイリストが出来上がる。
なぜPandoraはプレミアム・ファミリー・プランを開始したのか?
この理由はPandoraは、ストリーミングサービスが突然サブスクライブ制に移行して有料化し始めたという流れに追いつこうとしているのである。しかしながら、劇的な成功を収めているSpotifyとアップル・ミュージックに追いつくには、Pandoraは差別化を図ることができるいくつかの特徴やオプションが必要になるだろう。
※この記事は「DIGITAL MUSIC NEWS」の記事を翻訳したものです