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Facebookで著作権のある楽曲が使用可能に、口パク・カラオケ機能も

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Facebookで著作権のある楽曲が使用可能に、口パク・カラオケ機能も

大手レコードレーベル、パブリッシャー、さらにインディレーベルとの取引により、Facebookの動画のバックグラウンドに著作権のある楽曲の使用が可能に

Facebookでは不正コンテンツの抽出、動画の削除、クリエーターの処罰を長年してきたが、この問題も解決するようになるであろう。数年に渡って大手レーベルらとの交渉を続けてきた結果、Facebookは近日中に著作権のある楽曲を動画で使用を許可し、さらにマネタイズ(収益化)することを発表した。

Facebook社の音楽事業部( Music Business Development & Partnerships)のトップであるタマラ・ヒルヴナック氏のDMN社に寄せられた声明によれば、「結婚式やバケーション、そして日々の祝い事や特別な行事は、常に音楽とともにあります。音楽業界とともに検討した結果、世界中の人々のFacebook上の動画に音楽を含めることを可能にし、友人や家族との思い出をよりクリエイティヴィティ溢れる形でシェアできることになります」と述べている。

またFacebookは来るべき広い規模での機能リリースに備えて、いくつかのマーケットでテストを行う予定であると、ヒルヴナック氏は言及している。しかし現時点でどの地域で先行リリースされるかは明らかにしていない。

「サウンド・コレクション」と呼ばれる動画編集ツールもリリース

このツールは当初昨年12月に発表されたもので、”ヒップホップやポップ、ジャズ、カントリーなどのあらゆるジャンルの楽曲やヴォーカル、ノイズ、インスト楽曲、といった”オーディオクリップが、Facebookやインスタグラムに挿入できる機能である。

Facebookによれば、「ご自分のFacebook・ストーリーに好きな音楽を付け加えられるオプションのテスト」を近々始めるということであった。

この機能の大きな利点は、もし動画をアップロードした際にBGMで有名アーティストの楽曲がプレイされていたとしても、動画が(フィスブック側から)削除されないという点である。

 

Facebookで著作権のある楽曲が使用可能に、口パク・カラオケ機能も

FacebookはMusical.ly.アプリからユーザーを取り込むような機能をテストしている

Facebookの新機能であるLip Sync Liveはユーザーの好みの楽曲でリップシンク(口パク・カラオケ)ができ、そのパフォーマンスをFacebook・ライブで配信できるというものである。ローンチ時点でトップ40ヒットを含む数百の楽曲が用意されているという。

「FacebookのLip Sync Liveで、ガンズの『ウェルカム・トゥ・ジャングル』のような永遠のヒットソングから、カミーラ・カベロの『Havana』といった最新ヒット曲などをリップシンクすることができるようになります」とヒルヴナック氏は説明する。

実際にこの機能は、Musical.ly.とSnapchatの「いいとこ取り」のように思えるが、「楽曲リストから好みの曲を選んでもらってから、ビデオにフィルターをかけたり背景を変えたり、キャプションを加えたりといったカスタマイズが可能です。Lip Sync Liveでビデオを配信すると、そのビデオを見ているユーザーは楽曲のアーティストや曲の情報も見ることができ、タップするとそのアーティストのFacebookをフォローすることができます」というが、既にどこかで聞いたことのある機能であるといえよう。

アップロードされた動画に使用されている楽曲が承認されたものであるかどうか、ユーザーがすぐにわかるようになる

承認されていない楽曲が使われている動画は、著作権保持者に申請をしない限り、ミュート(無音化)されてしまう。Facebookは動画で使用された楽曲のアーティストやレーベルに対して報酬を支払うことになるが、この額は機密事項だ。この手法はYouTubeと全く同じである。

FacebookのLip Sync Liveは、より多くのシェアをすることでユーザーの拡大を促し、ティーンエイジャーたちをSNSに繋ぎとめようという目論見がある。

1億人程度の誤差があるとしても、Facebookは約20億人のユーザーがいるとはいえ、ティーンエイジャーのFacebook離れは深刻な問題である。音楽関連の動画の普及によって、閲覧時間を延ばしFacebookとの関わりを増大させるかもしれない。
 

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※この記事は「DIGITAL MUSIC NEWS」の記事を翻訳したものです
 

 


 

【記事提供元】

DIGITAL MUSIC NEWS
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