FMPJら4団体が兵庫県警に感謝状を贈呈、チケットキャンプへの捜査などで「チケット高額転売問題」に貢献
日本音楽制作者連盟(FMPJ)、日本音楽事業者協会(JAME)、コンサートプロモーターズ協会(ACPC)、コンピュータ・チケッティング協議会は、8月2日、兵庫県警察本部生活安全部サイバー犯罪対策課らに対して感謝状を贈呈する贈呈式を行った。
兵庫県警察は、これまで該当する法律がなく摘発ができなかったインターネット上での高額転売の常習者を、詐欺行為ととらえることで相次いで摘発。その後、チケットキャンプを運営していたフンザに対し、商標法違反と不正競争防止法違反の疑いで強制捜査を行い、最終的にチケットキャンプは閉鎖するに至った。
感謝状を受けた兵庫県警警察本部サイバー犯罪対策課 課長 高(はしごだか)橋浩樹氏は、「日本の文化である音楽を制作しているアーティストの方々、その音楽を広めている業界の方々、音楽を純粋に楽しんでいるファンの方々の気持ちを踏みにじるような違法行為で利益を上げる行いに対しては、強く法律を適応して、これからも取り締まりを強化していきたいと考えています」と、今後も引き続きチケット転売問題に対し積極的に取り組んでいく意志を語った。
なお、転売規制法案についても協議が重ねられ、本年秋に招集予定の臨時国会において成立となる見込みだ。
当該法案は、一定の要件を満たした「特定興業入場券」について、業として販売価格を超える価格で譲渡することを禁止するもの。この法案が成立し、なおかつ人気アーティストのチケットを「特定興業入場券」に制定することで、「特定興業入場券」については高額での転売が直接禁止されることになる。
今なおチケット転売サービスでは人気アーティストのチケットが高額で転売されている実態があり、東京オリンピックなどメガイベントを控える中、この法案の成立は悪質な高額転売をより効果的に抑制することができると期待されている。