USENが事業概略説明会を開催、売上高1兆円・営業利益1000億円を目指す
USEN-NEXT HOLDINGSは、8月8日、事業概略説明会および、新本社のプレスレビューを実施。新人事プロジェクト「Work Style Innovation」を踏まえた今後の事業戦略の発表と、7月に目黒に移転したオフィスの一部を公開した。
U-NEXTとUSENの統合の意味
同社は、業務効率化と業容拡大に備えるため、昨年12月にU-NEXTとUSENの経営統合を行なった。同社代表取締役社長CEO 宇野康秀氏は、「約62万件の顧客こそ経営資源であり、我々の最大の強み」と語り、グループ企業を集約することで、各事業会社が持つ顧客情報を共有し、クロスセルで顧客ロイヤリティを高めていく考えであることを語った。
統合後は「必要とされる次へ。」を新たなスローガンとして、ホームエンターテイメントにとどまらない「動画配信」、店舗の業務効率化や人材不足の解決を目指す「ICT/IoT」と「Fintech/スマートPay」、ホテル等のサービスを提供する「インバウンド」、電気・ガスのコストダウンを可能にする「エネルギー」の大きく5つの事業の事業に注力。
宇野氏はこの5事業を軸に、将来的に“売上高1兆円・営業利益1000億円”を目指すと語り、「非常に高い目標ではあるが、十分に実現性があると自負している」と意気込みを語った。
新人事制度と最先端のIT技術を導入したスマートオフィス
この目標を実現するための組織作りとして、今年6月より新人事プロジェクト「Work Style Innovation」を開始。スーパーフレックスタイム制度やテレワーク勤務制度を取り入れた働き方に対応するため完全フリーアドレスとし、既成概念に囚われない働き方で、効率と効果を追求していく。
社員アンケートでは、9割の社員が「働きやすくなった」、さらに7割の社員が「業務効率が上がった」と答えているそうだ。
新人事制度を最大限に活かす場として設計された新オフィスでは、顔認証の入室セキュリティーシステム、キャッシュレスなスマートコンビニやカフェ、さらにミーティングスペースを効率よく使用できる管理システムなど、最先端のIT技術を積極的に採用。
13階には、同社が提案する店舗やホテルやクリニックに提供している、新たなテクノロジーを活用した運営システムを体験できるショーケースラウンジ「Next Avenue」も設けられている。