ライブ・エンタテインメント市場が過去最高を更新、ぴあ総研が調査結果を公表
ぴあ総研が、ライブ・エンタテインメント調査委員会からの委託を受けて実施したライブ・エンタテインメント市場規模の調査結果(確定値)を公表した。
今回公表された2017年のライブ・エンタテインメント市場規模は、統計を開始した2000年以降で最高の5,151億円(前年比2.7%増)を記録。
市場規模の増減は、アリーナ・スタジアムクラスの大規模公演の開催数に大きく影響されるため、2016年には大規模ライブ会場の改修が重なったことで5年ぶりのマイナス成長となったが、改修が終わった2017年はそれ以前の増加トレンドの延長線上で推移し、市場規模は過去最高を更新した。
また、公演回数は前年比1.9%減となったが、1公演当たり動員数が増加したことから動員数は前年比3.5%増となった。
音楽市場について、2016年には、横浜アリーナ(約17,000人収容、改修期間2016年1月12日〜6月30日)とさいたまスーパーアリーナ(約37,000人収容、同2月15日〜5月11日)の2つのアリーナの大規模改修時期が重なったことで足踏み状態となったが、この一時的な特殊要因の剥落により2017年は復調し、前年比2.8%増の3,466億円と推計される。
2017年のステージ市場規模は1,685億円(前年比2.6%増)と推計される。ライブ会場不足により、会場収容人数1,000人以上というステージ分野においては比較的大規模な会場での公演回数が頭打ちとなっていることが響き、ステージ市場規模は多少の増減はあるもののほぼ横ばいとなっている。
なお、2017年の市場調査の詳細分析について、「2018 ライブ・エンタテインメント白書」としてまとめて、9月末に発行予定(電子書籍版は10月予定)。