JASRAC、11月より外国映画の上映使用料を定額から上映スクリーン数による6区分に変更
日本音楽著作権協会(JASRAC)は9月6日会見を行い、外国映画の上映使用料の変更を発表した。
全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)との間で協議を続けてきたJASRACは、外国メジャー配給映画など主要な外国映画の使用料(配給事業者が全興連経由で支払っている使用料)などについて8月31日に以下を合意した。
まず、2018年11月から2021年3月までに封切りとなる外国映画の使用料の算出方法については、封切り時のスクリーン数に応じた6区分の使用料額表にて行う。
そして、2021年4月以降に封切りとなる外国映画の使用料の算出方法については、日本映画で採用している曲別算定方式に準じた新たな使用料算定方式の採用に向けて協議を行い、同時に映画上映規定の在り方についても協議し、可及的速やかな合意の形成に努めるとしている。
スクリーン数に応じた6区分の使用料は10スクリーンまでで15万円、その後、段階的に上がり、500スクリーン超の30万円が最高額となる。現状は1985年4月に制定された定額18万円の使用料で、利用規模が反映されておらず、欧州諸国と比較すると著しく低廉であり、曲別算定方式の日本映画の使用料との比較でも格差があることが海外の著作権管理団体などからも問題視されていたという。
なお、曲別算定方式の採用に関しては2020年12月までの合意を目指し、ここで日本映画との格差解消に一定の目処が立つとJASRACは説明している。
今後、JASRACは全興連との協議継続とともに、使用料規定の変更に際し、全興連以外の利用者団体との協議または意見聴取をし、こちらに関しても6区分の使用料額表に準じた取り扱いを開始する予定とのこと。
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