Billboard JAPAN HOT ALBUMS(10/15付)、Mr.Children最新作「重力と呼吸」が総合首位 過去作は5作チャートイン
2018年10月15日付(集計期間:2018年10月1日〜10月7日)の総合アルバム・チャート“HOT ALBUMS”では、Mr.Childrenの最新アルバム「重力と呼吸」が総合首位を獲得した。
前作「REFLECTION」から約3年ぶり、自身通算19枚目のオリジナル・アルバムとなる「重力と呼吸」は、初動3日間で173,531枚、さらに週後半で約10万を売り上げ、初週累計274,894枚を記録、フィジカル・セールス1位をマークした。またルックアップでも、安室奈美恵「Finally」から1位の座を奪取しており、これら2冠の成績が2位以下を大きく引き離す形となっている。
Mr.Childrenは今年5月に全シングルおよびアルバムの配信を解禁したことも記憶に新しく、当週のチャートには最新作に加え、22位の「Mr.Children 1992-1995」、25位の「Mr.Children 2005-2010<macro>」、26位の「REFLECTION」、33位の「Mr.Children 1996-2000」、34位の「Mr.Children 2001-2005<micro>」の計6作がチャートイン。これら既発作品の順位を大きく引き上げたのがダウンロードであり、本作もCD発売を後追いする形で配信解禁すれば、次週以降のロングヒットに繋がる可能性も高いと思われる。
当週のアルバム・チャートを100位まで概観すると、各指標の比率におけるフィジカル・セールスの偏重が見えてくる。その全体数は前週比1.5倍であり、特に総合トップ5は首位のMr.Childrenをはじめ、フィジカル・セールスの順位がそのまま総合順位と同位になっているが、そういった中で当週ダウンロード1位をマークしたのが、松任谷由実のベスト・アルバム「日本の恋と、ユーミンと。」である。
松任谷由実といえば、9月24日に“荒井由実”名義の作品も含めて全424曲の配信を解禁したことが話題となった。これを受けて、往年の代表曲を多く収録し、2012年にリリースされた同作が、前週は4,664DLを売り上げててダウンロード1位、総合9位をマークし、15週ぶりの100位内エントリーを果たしたのだ。
そして当週は2,952DLで総合11位と、前週から2ランクダウンにはなったが、最新ベスト「ユーミンからの、恋のうた。」が前週28位から当週49位にまで下がったことを考えると、同作の高ランク維持は快挙。中堅〜ベテランのアーティストたちが徐々にデジタル配信を解禁していく中、ユーミンのような大御所級のアーティストが自身にとって新たな市場を開拓し、そこでしっかりと好セールスを記録していることは、潮目の変化まっただ中にある音楽業界にとっても一つの朗報と言えるだろう。
【HOT ALBUMS】トップ20
1位「重力と呼吸」Mr.Children
2位「A3! VIVID SPRING EP」(ゲーム・ミュージック)
3位「A3! VIVID SUMMER EP」(ゲーム・ミュージック)
4位「EVERYD4Y」WINNER
5位「アルスミュージアム」アルスマグナ
6位「BDZ」TWICE
7位「Finally」安室奈美恵
8位「What The World Needs Now」ゴスペラーズ
9位「Peachy!」麻倉もも
10位「新・演歌名曲コレクション8 -冬のペガサス-勝負の花道〜オーケストラ」氷川きよし
11位「松任谷由実 40周年記念ベストアルバム日本の恋と、ユーミンと。」松任谷由実
12位「BOOTLEG」米津玄師
13位「ムキシ」レキシ
14位「フライングベスト〜知らないの?巷で噂のダメ天使〜」ナナヲアカリ
15位「海のOh, Yeah!!」サザンオールスターズ
16位「初恋」宇多田ヒカル
17位「さふぁりどらいぶ♪」どうぶつビスケッツ
18位「RUN」tofubeats
19位「HOUSE」yonige
20位「TOMORROW」東方神起