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ナクソス・ミュージック・グループ、オーパス・アルテ・レーベルを傘下に 同時に英国ロイヤル・オペラハウスとも長期契約を締結

ビジネス

ナクソス・ミュージック・グループは、英国ロイヤル・オペラハウスからオーパス・アルテ・レーベルの譲渡を受け傘下に収めることを発表した。この譲渡により、音楽ビジネスの中で重要性を増す映像カテゴリーの展開にナクソス・グループは大きな一歩を踏み出すことになる。

ナクソス・ミュージック・グループは、オーパス・アルテ・レーベルが設立された1999年当初からその製品の流通を担当してきた。今日オーパス・アルテはオペラ、バレエ、演劇の映像作品を中心に、パッケージ・メディア(DVD / ブルーレイ)レーベルとして国際的に業界をリードしている。

同レーベルは、そのカタログに約600のタイトルを有し、その多くがテレビ放送、配信の権利も含んでいる。また、そのレパートリーの中心となる英国ロイヤル・オペラハウスに加え、主要なパートナーである、グラインドボーン歌劇場、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー、グローブ座などの映像作品を定期的にリリースしている。

今回、オーパス・アルテが加わることで、ナクソス・ミュージック・グループは約1,600タイトルの映像プログラムの権利を確保し、舞台芸術の映像ビジネスで主要なプレイヤーとなる。

また、オーパス・アルテの譲渡合意と共にナクソス・ミュージック・グループは英国ロイヤル・オペラハウスと長期の協力共同に関する契約を締結した。その契約は、今後、英国ロイヤル・オペラハウスで収録される映像のパッケージ化、テレビ放送権、配信流通のナクソスの優先的取得権、さらに教育プログラムや他のライセンス・パートナーとの共同も含んでいる。

この譲渡について、英国ロイヤル・オペラハウスの最高責任者アレックス・ビアード氏は「世界をリードするクラシック音楽レーベルのナクソスにオーパス・アルテをバトン・タッチすることは大きな喜びです。ナクソスの力を得て、オーパス・アルテが、様々なプラットフォームによるオペラ、演劇、バレエなどを世界中の聴衆に届ける制作流通の最前線に立ち、エキサイティングな次のステージを切り開いていくことを確信しています」と述べている・

また、ナクソス・ミュージック・グループの創立者のクラウス・ハイマン会長は、今回のレーベル取得と英国ロイヤル・オペラハウスとの提携関係についての喜びを「我々はオーパス・アルテの流通を長年に渡って担い、その製品の特筆すべき芸術性と技術品質を大変良く知っています。この度、この流通を担うという関係にとどまらず、レーベルを所有し将来的な制作についても密接な共同関係を結ぶことになります。また、オーパス・アルテを長年に渡って運営してきた経験豊かなチームが、ナクソス・グループに加わることで、これからレーベルをさらに発展させ、市場での競争力を強化してくれることでしょう」と語っている。