「SCRAMBLE STADIUM SHIBUYA」トークイベント開催、トイズ 稲葉貢一氏、アミューズ 相馬信之氏、小橋賢児氏らがエンタメ拠点としての渋谷の未来を語る
渋谷・代々木公園の中に、3万人規模のスタジアムを作り、スポーツとエンタテインメントの聖地をつくりあげようとする構想「SCRAMBLE STADIUM SHIBUYA」。今年9月13日に構想が発表され、毎月行われる様々な業界の人々とのクロストークを通じて、プロジェクトの課題や渋谷の未来を模索しているが、トークイベント第3弾が12月20日に開催された。
今回は「エンタテインメント」をテーマに、トイズファクトリー 稲葉貢一氏、アミューズ 相馬信之氏、クリエイティブディレクター 小橋賢児氏、東京ガールズコレクションのチーフプロデューサー 永谷亜矢子氏、そしてファシリテーターとして渋谷未来デザイン 理事 金山淳吾氏が登壇。エンターテイメントシティとしての渋谷の可能性や、スクランブルスタジアム構想について、また代々木公園の現状と未来、そしてエンターテイメントと地域社会までトークを展開した。
ホコ天で見つけたJUN SKY WALKER(S)や、渋谷のライブハウスで出会ったMr.Childrenなど、渋谷には強い愛着があるという稲葉氏は「ニューヨークのセントラルパークに匹敵、いや、それ以上かもしれない」と代々木公園の可能性を語り、「この機会に渋谷・原宿と一体して、エンタメ・スポーツができる世代を超えたエリアを作ることで、世界に誇れる代々木公園にできたら」と未来を見つめた。
小橋氏は「どういった思想でこのプロジェクトで進めて行くかが重要」と語り、表現できる場として公共の場に“スキマ”を作ることの大切さを力説。相馬氏は興行の立場と防災的な観点から全天候型スタジアムへの希望と、リスクを伴わない形でイベントを運営できるインフラ機能の重要性について語った。地域社会との関わりについて永谷氏は「みんなが楽しめる場所を作っていくことは地域社会にとって重要だが、景観に沿うようなものを作れるかどうか」と課題を挙げた。
また、イベントを通じて、生活を豊かにしてくれるもの、また自分の人生に問いかけてくれるものとして、街中のアートの重要性についても話し合われた。
次回のクロストークは「防災」をテーマに行われる。