FMPJら4団体が転売規制法成立の感謝会「ライブ・エンタテインメントの明日を拓く会」を開催
2月27日、日本音楽制作者連盟(FMPJ)、日本音楽事業者協会(JAME)、コンサートプロモーターズ協会(ACPC)、コンピュータ・チケッティング協議会が、チケット高額転売規制法成立の感謝会「ライブ・エンタテインメントの明日を拓く会」を開催し、国会議員をはじめ、音楽業界関係者ら、約130名が集まった。
同会は、昨年12月に音楽コンサートやスポーツイベントのチケットの高額転売を規制する、チケット不正転売禁止法が参議院本会議で全会一致で可決成立したことを受けて開催されたもの。
冒頭のあいさつで、ACPC会長の中西健夫氏は、「2012年にライブ・エンタテインメント議員連盟を発足した当時は、会場不足問題の解決を目的としていたが、その頃からチケット不正転売が深刻な問題として社会現象となってきました。チケットの問題を音楽だけでなく、エンターテイメント界全体で論じる機会が増えてきたことで、法改正への動きとなり、昨年12月に議員立法というかたちで成立しました。ここにおられる皆様のご尽力にまずは感謝を申し上げたいと思います。しかし立法したからといってすぐに機能するわけではありません。これからは啓蒙も含めて、エンターテイメント界全体の未来を考える機会としてこれからもご助力いただければと思います。」と、法成立までの経緯と、関係各位への感謝の言葉を述べた。
続いてライブ・エンタテインメント議員連盟会長として法案の立法に尽力した、自民党の石破茂氏は、「法成立までには、党派を超えて大勢の方々のお知恵とお力をお借りしました。皆様には厚く御礼を申し上げたいと思っております。法律はできましたが正しく理解しないと間違いが起こると思っております。今回若い議員と法制局の皆さんのご尽力で本を出す運びとなりました。まずは周知徹底をして、法改正をしたことで、ライブエンターテイメント、スポーツを含め健全な発展ができよう、引き続きお力を賜りたいと思っております。」と同法案についての課題と期待を語った。
同会には、石破氏のほかチケット高額転売規制法成立に尽力した、日本トップリーグ連携機構 代表理事会長の川淵三郎氏、自由民主党の遠藤利明氏、立憲民主党の福山哲郎氏らも登壇し、挨拶を述べた。
また、ライブ・エンタテインメント議員連盟に参加している各党から、自由民主党の平将明氏、自由民主党の宮内秀樹氏、自由民主党の朝日健太郎氏、さらに関連団体から、FMPJ理事長の門池三則氏、FMPJ常務理事の野村達矢氏、JAME専務理事の中井秀範氏、コンピュータ・チケッティング協議会の東出隆幸氏、日本2.5次元ミュージカル協会 代表理事の松田誠氏、日本芸能実演家団体協議会 会長の野村萬氏、帝国劇場支配人の阿部聖彦氏らも参加した。
同法案は今年6月に施行され、興行主の同意なく業として定価以上でチケットを販売した違反者には1年以下の懲役か100万円以下の罰金、または両方が科されることになる。