Rakuten Music、平成にリリースされた楽曲の再生1位は欅坂46「サイレントマジョリティー」
楽天は3月22日、Rakuten Musicにて、平成にリリースされた楽曲の再生ランキングを発表した(対象期間:1989年1月8日〜2018年12月31日/リリースされた楽曲の再生UUを抽出)。
総合ランキングは、2016年4月にリリースされた欅坂46のデビューシングル「サイレントマジョリティー」が1位を獲得した。
過去に発表した「2017年上半期再生ランキング」では2位、「2018年スタートダッシュを飾る人気曲ランキング」でも2位を獲得するなど、Rakuten Musicの再生ランキングでは常に上位にランクインしている楽曲であり、「平成リリース楽曲」でも総合で1位を獲得した。
総合ランキングトップ10にランクインした全楽曲は、楽曲の配信から1年以上が経過しており、配信スタートのタイミングで再生数を伸ばしただけではなく、長期間にわたって親しまれ、継続的に再生されていることがわかった。
総合ランキングトップ10
※()はリリース年
1位「サイレントマジョリティー」欅坂46(2016)
2位「STAY TUNE」Suchmos(2016)
3位「Dear Bride」西野カナ(2016)
4位「愛をこめて花束を」Superfly(2008)
5位「トリセツ」西野カナ(2015)
6位「Shape of You」Ed Sheeran(2017)
7位「ワタリドリ」[Alexandros](2015)
8位「インフルエンサー」乃木坂46(2017)
9位「365日の紙飛行機」AKB48(2015)
10位「おとなの掟」Doughnuts Hole(2017)
リリース年代別の1990年代では、女性ボーカルの楽曲がトップ10のうち8曲もランクインする結果となった(対象期間:1989年1月8日〜1999年12月31日)。
特にJUDY AND MARYはすでに解散後で、バンドでの新譜リリースやメディアでの露出がない中での1位獲得となり、根強い楽曲人気の高さがうかがえる。
そのほか広瀬香美やglobeといった平成を代表する歌姫たちが軒並みランクインしており、カラオケの一般化などにより、女性ボーカルが支持された1990年代の世相を表す結果となった。
また、2位のエレファントカシマシ「今宵の月のように」は、2017年に配信されたデビュー30周年記念のオールタイムベストアルバム「THE FIGHTING MAN」にも収録されている。
2017年はエレファントカシマシが初めて「NHK紅白歌合戦」への出場も果たした年で、その際に歌われたのが「今宵の月のように」だった。もともと人気の楽曲であることに加え、直近の歌唱披露により人気が再燃した結果、上位ランクインとなった。
1990年代リリース楽曲再生ランキング
※()はリリース年
1位「そばかす」JUDY AND MARY(1996)
2位「今宵の月のように」エレファントカシマシ(1997)
3位「ロマンスの神様」広瀬香美(1993)
4位「DEPARTURES 」globe(1996)
5位「未来へ」Kiroro(1997)
6位「ひだまりの詩」Le Couple(1997)
7位「恋しさと せつなさと 心強さと」篠原涼子 with t.komuro(1994)
8位「やさしい気持ち」Chara(1997)
9位「ロビンソン」スピッツ(1995)
10位「Time goes by」Every Little Thing(1998)
2000年代では、総合ランキングでも4位にランクインしたSuperflyの「愛をこめて花束を」が1位を獲得した(対象期間:2000年1月1日〜2009年12月31日)。この楽曲は、2000年代にリリースした楽曲で唯一総合ランキングにランクインし、根強い人気を誇っている。
この「愛をこめて花束を」は、「RakutenMusic」が提供しているプレイリストでも「平成カラオケ鉄板ソング100」「心に染みる、女性が歌う愛の歌。」「ウェディングパーティー:ラブソング邦楽編」など数多くに使用されており、通常の「検索」機能から選曲して再生する以外にもプレイリストからの再生が起因して1位獲得となった。
プレイリストは、ジャンルや気分、シチュエーションなどから聴きたい楽曲を手軽に楽しむことができるため、自分の好きなジャンルで新しい楽曲を見つけたり、仕事やフィットネスなどのBGMとして活用したり、様々なかたちで音楽を楽しむことを可能にしている。
2000年代リリース楽曲再生ランキング
※()はリリース年
1位「愛をこめて花束を」Superfly(2008)
2位「雪の華」中島美嘉(2003)
3位「リライト」ASIAN KUNG-FU GENERATION(2004)
4位「やさしさで溢れるように」JUJU(2009)
5位「 secret base〜君がくれたもの〜」ZONE(2001)
6位「CHE.R.RY」YUI(2007)
7位「キセキ」GReeeeN(2008)
8位「Dear…」西野カナ(2009)
9位「HANABI」Mr.Children(2008)
10位「ハナミズキ」一青窈(2004)
2010年代では、ランキングで初めて洋楽が2曲ランクインした(対象期間:2010年1月8日〜2018年12月31日)。
エド・シーランの「Shape of You」は、テレビドラマ「僕たちがやりました」の挿入歌に起用され話題を集めた楽曲。
来日時にテレビなどでのメディア露出も多く、楽曲が広く認知された結果、継続的な再生につながりました。今年4月には東京ドーム、京セラドーム大阪でのライブも控えており、ライブの後にさらに盛り上がることも期待される。
ブルーノ・マーズの「24K Magic」は、約4年ぶりのアルバム「24K Magic」のリード曲であり、配信スタート直後から一気に再生数を伸ばし、その結果「2017年上半期再生数ランキング」でも洋楽部門で4位にランクインした。
ブルーノ・マーズは、洋楽のみでランキングを集計するとトップ10に3曲がランクインしており、アーティスト人気の高さがわかる。
2010年代リリース楽曲再生ランキング
※()はリリース年
1位「サイレントマジョリティー」欅坂46(2016)
2位「STAY TUNE」Suchmos(2016)
3位「Dear Bride」西野カナ(2016)
4位「トリセツ」西野カナ(2015)
5位「Shape of You」Ed Sheeran(2017)
6位「ワタリドリ」[Alexandros](2015)
7位「インフルエンサー」乃木坂46(2017)
8位「365日の紙飛行機」AKB48(2015)
9位「おとなの掟」Doughnuts Hole(2017)
10位「24K Magic」Bruno Mars(2016)
平成にリリースした楽曲の再生ランキングでは、長期間にわたり人々に親しまれている楽曲が多くランクインした。
これは、新譜をメインに販売する傾向があるパッケージ販売と比較して、新譜・旧譜を問わず、「検索」機能を使うことによって自分の好きな時に好きな楽曲を聴くことができたり、プレイリストから懐かしの楽曲に出会うことができたりという、音楽サブスクリプションならではの特徴によってもたらされた結果といえそうだ。