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ソニーミュージック、音楽の権利情報処理システムにAmazon Managed Blockchainを採用

ビジネス

Amazon.com, Inc.の関連会社であるアマゾン ウェブ サービス ジャパンは本日、ソニー・ミュージックエンタテインメント(以下、SME)が、音楽権利情報処理を容易かつ効率的に行うためのシステム基盤にアマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)の、Amazon Managed Blockchainを採用することを発表した。

昨今、楽曲などの様々なデジタルコンテンツを作成するツールが安価に手に入ることや、それらを発表できるインターネット環境が整備されたことから、誰でもコンテンツを創作、販売できるようになった。

これに伴い、クリエイターの活動の幅が広がり、コンテンツの権利処理業務に大きなリソースが割かれ、生産性の低下を招き、コンテンツ創作が阻害されている状況が生まれている。

SMEは、音楽クリエイティブの生産性向上に貢献することを目指し、クリエイターにとって重要な音楽の権利情報を迅速かつセキュアに処理するために、2019年5月2日に日本で提供が開始されたAmazon Managed Blockchainを採用することを決定した。

これにより、適切な権利処理を維持しながら生産性を向上させ、新世代のクリエイターやヒットコンテンツを生み出せる環境を作り出していく。

Amazon Managed Blockchainはフルマネージド型のブロックチェーンサービスで、信頼できる中央機関がなくても、複数の当事者がデータを直接かつ安全に処理および所有できるというもの。

一般的なオープンソースフレームワークであるHyperledger FabricやEthereumを使用して、スケーラブルなブロックチェーンネットワークを簡単に作成し管理できる。

ブロックチェーンはトランザクションの信頼性と安全性を保証するためのテクノロジーで、ピアツーピアネットワーク(ブロックチェーンネットワーク)によりこれを実現している。

ネットワーク内の各参加者にはトランザクションを記録する共有台帳へのアクセス権があり、トランザクションは不変かつ単独での検証が可能になっている。

ソニーミュージックグループの管理業務統括会社としてグループ全体の情報システムを推進・支援している、ソニー・ミュージックアクシス 執行役員 情報システムグループ 本部長の佐藤 亘宏 氏は、「SMEが、AWSを利用している理由は、絶えずサービスコストを大幅に削減しながら、高度かつ最新技術を使ったサービスと充実したサポートを提供し続けてくれているからです。SMEは以前から、クリエイターと音楽の権利情報を守りたいと考えていましたが、AWSからAmazon Managed Blockchainが提供されたことから、本システムの開発を決断いたしました。Amazon Managed Blockchainは高いセキュリティと可用性、柔軟性を兼ね備えていること、また他社と比較した場合に安価で開発できることが採用の決め手となりました」。

アマゾン ウェブ サービス ジャパン 代表取締役社長 長崎 忠雄 氏は、「アマゾン ウェブ サービス ジャパンは、ソニー・ミュージックエンタテインメント様が音楽の権利情報処理システムにAWSを採用いただいたことで、音楽クリエイティブに革新性と柔軟性を提供できることをうれしく思います。ブロックチェーンはトランザクションの信頼性と安全性を保証することができるため、音楽の権利情報処理といった業務に適したテクノロジーだと考えます。今後、クリエイターの皆様が安心して楽曲の創作と販売ができることで、日本発グローバルで活躍できるクリエイターが増えていくことを期待しています」と述べている。