音楽フェスの調査結果をぴあ総研が公表、市場規模が300億円に迫る
ぴあ総研が、毎年行っている音楽フェスの市場動向に関する調査結果を公表した。
本調査では、音楽ポップス分野のフェスティバル形式(同時間帯に複数アーティストが出演する形式)のイベントのチケット販売額を推計し、音楽フェス市場規模を算出している。2018年1月〜12月に開催されたイベントが対象。
2018年の音楽フェスの動員数は前年3.9%減の272万人となったものの、平均単価の上昇により、市場規模は前年比3.9%増の294億円と推計される。
2018年は、「PUNKSPRING 」「LOUD PARK」といった長年開催され続けてきた大規模フェスの開催が見送られたのに加え、台風の影響で「京都大作戦」「PIA MUSIC COMPLEX 2018(2日目)」「WILD BUNCH FEST.(2日目)」「OTODAMA’18 音泉魂」などが開催中止となったことが、動員数減の主な要因だ。
一方で、「FUJI ROCK FESTIVAL」「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「Ultra Japan」といった動員力の高いフェスでチケット価格が上昇したことから、1人当たり単価が上昇し市場規模は前年を上回る結果となった。
2018年のライブ・エンタテインメント市場全体の調査結果は、「2019 ライブ・エンタテインメント白書」としてまとめて、9月下旬に公表される予定だ。