転職サービス「doda」が「転職市場予測2019下半期」発表、外注業務を内製化・Webマーケを強化
パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」が、「転職市場予測 2019 下半期」を発表した。
全体の傾向としてdoda編集長 大浦征也氏は、ここ2年ほど、求人数の予測は「増加」が過半数を占めていたが、今回は「増加」「変わらない」「減少」が3分の1ずつで拮抗する状況となり、求人数の増加ペースが緩やかになると予想。背景として、企業は例年年末に向けて新規の人材募集を控える傾向があることや、米中貿易摩擦の影響を企業が様子見していることをあげた。
2019年下半期は、特定の業界が求人を牽引するのではなく、分野によって事業会社とアウトソーサーのそれぞれに求人ニーズが分かれるそうだ。従来、「定型化した業務は外注し、専門的な業務は自社で行う」ことが一般的だったが、企画から実行までのスピードアップを図るとともに、社内に業務の知見を蓄積する狙いで、「IT・通信」「法務」「企画・マーケティング」「クリエイティブ」では、外注していた業務を内製化する動きがあり、事業会社側に求人ニーズが発生すると見ている。
クリエイティブ職の求人は、自社内にクリエイターを抱える内製化に加え、求人条件も単に「サイト運営」というだけでなく「オウンドメディアの立ち上げ」「既存サイトでのコンテンツマーケティング運用」などに細分化する傾向にあるそうだ。
企画・マーケティング分野では、莫大な費用をかけて宣伝広告を打つよりもPR(パブリック・リレーション)で商品やブランドのファンを増やそうという考え方にシフトしているため、自然なコンテンツに見えるプロモ・販促施策を任せられる人材が求められているそうだ。
dodaサイト内で公開している記事では、2019年下半期(7月〜12月)の転職市場を14の業界・職種に分けて、動向の予測と注目の職種を紹介している。