「Music FM」の利用実態に関するアンケートを実施、7割以上が「使っている/使っていた」と回答
ナイルが運営するスマートフォンユーザー向けアプリ紹介サービス「Appliv(アプリヴ)」にて、6月18日から6月25日の期間中、10代から30代の男女を対象に、「Music FM」の利用実態に関するアンケート調査を実施した。
「Music FM」はさまざまな音楽を無料でストリーミングまたはダウンロードして聴けるアプリ/サービス。著作権者・制作会社などの許可なく楽曲の配信を行っているため、その違法性などが度々指摘されている。
認知度は全世代で高い割合に
まず対象者1,203人に「MusicFMを知っていますか?」と質問。その結果、過半数を超える57.0%が「知っている」と回答した。
これを年代別に分けると15歳~19歳の認知率が圧倒的に高く、8割近い77.5%が「Music FM」を知っていると回答。15歳未満・20代でも認知率は過半数超え、最も少ない30代でも4割を超えており「Music FM」が幅広い世代に知られていることが分かる。
続いて「Music FM」を知っていると回答した686人に、知ったきっかけについて質問してみると、App StoreやGoogle Playストアなどの「アプリストア」が37.3%、「友達から教えてもらった」が23.2%、「SNS」が17.6%となった。
なお「その他」が2.5%あり(画像灰色部分)、その詳細は「忘れた」「覚えていない」という回答がほとんどだった。
7割以上が「使っている」または「使っていた」と回答
次に「Music FM」を実際に使ったことがあるか聞いたところ、41.0%が「現在使っている」と回答。さらに31.8%が「過去使っていた」と回答し、合わせると7割以上が一度は使ったことがあるという事になる。
この回答を年代別に見てみると、「現在使っている」と回答した割合が特に高い年代は「15歳~19歳(43.3%)」「20歳~29歳(45.2%)」であることが分かった。
次に「現在使っている」と「過去使っていた」の回答の年代別構成比を出してみると、現在と過去ともに15歳~19歳の割合が最も高いことが分かる。次に多いのは20代で、現在の利用者の約3割を占めていることになる。
SNSなどでは「ユーザーはお金がない中高生が多い」といった主旨が目立つ印象だが、金銭的余裕がないであろう15歳未満の割合は案外少なく、「現実使っている」と回答した中では最も低い16.7%となった。
「Music FM」を使う理由は?ほかに何で音楽を聴く?
「Music FM」を「現在使っている」または「過去使っていた」と回答した499人に、「Music FM」を使う理由について質問したところ、「無料だから」が最多で74.7%となった。
正規の音楽配信サービスにも無料プランが用意されているものもあるが、その場合、何らかの機能制限があり、「Music FM」のユーザーからすれば「無料でフル機能を使える」のが当然なので、マイナスポイントとして捉えられてしまうのかもしれない。
音楽配信サービスに払える金額は「500円まで」が最多
続いて「Music FM」を現在利用している281人に「Music FMが有料になったら月いくらまでなら利用しますか?」と質問したところ、42.3%が「有料なら使わない」と回答。
一見多いように見えるが、逆に言えば金額の差こそあれど半数以上の方が「有料でも使う」と回答している。払える金額は「月101円~500円まで」が最も多い21.4%、「501円~1,000円まで」で11.4%となった。
過去利用していた人には、「定額音楽配信サービスを月いくらまでなら利用するか?」と質問した。やはり「有料なら使わない」が最も多い回答を得たが、「101円~500円まで」「501円~1,000円まで」の割合が現在「Music FM」を利用している人よりも若干高くなっている。
Music FMがなくなっても「代わりのアプリを探す」
最後に、現在「MusicFM」を利用している人に「Music FMがなくなったらどうしますか?」と質問したところ、55.2%が「代わりのアプリを探す」と回答。
3割程度は有料サービス(定額音楽配信サービス、CD、楽曲販売サイト)に移行する意思があるようだ。