ヤマハ 2020年3月期 第1四半期、対前年同期で減収・減益
ヤマハは8月1日、2020年3月期 第1四半期の連結業績(2019年4月1日〜6月30日)を発表した。
2020年3月期 第1四半期の売上収益は、楽器事業が堅調に推移したものの、部品・装置事業の市況悪化と為替影響△23億円により、前年同期に対し50億円(4.8%)減少の995億円となった。
事業利益は、部品・装置事業の悪化と為替影響△11億円により、前年同期に対し 16億円(13.2%)減少の108億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は、22億円(23.2%)減少の73億円となった。
事業セグメント別の売上収益・損益の状況は以下の通り。
楽器事業では、アコースティックピアノが中国で成長速度の減速が見られたものの、その他の新興国で好調を持続したことに加え、欧州での販売が回復した。デジタルピアノは北米での売上げが全体を牽引した。またギターは中国をはじめ全ての地域で販売を伸ばしたが、管楽器は国内の販売減などで前年を下回った。
セグメント全体の売上収益は、販売が概ね堅調に推移したものの、前年同期に対し△17億円の為替影響があり、10億円減少の675億円となった。また事業利益は、△7億円の為替影響を吸収し2億円増加の98億円となった。
音響機器事業は、オーディオ機器および業務用音響機器は欧州での販売が伸長したが、ICT機器は国内での販売が減少した。
セグメント全体の売上収益は、前年同期に対し△7億円の為替影響を含め、13億円減少の248億円となった。また事業利益は、△4億円の為替影響により 4億円減少の9億円となった。
部品・装置、その他の事業では、FA機器および電子デバイスは市況悪化により販売が減少した。
セグメント全体の売上収益は、前年同期に対し 27億円減少の72億円となった。また事業利益は、14億円減少の1億円となった。
2020年3月期の通期業績予想は、5月9日に公表した売上収益4,440億円(前期比2.2%増)、事業利益 550億円(前期比4.3%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益425億円(前期比5.4%増)を据え置いた。