コンサートプロモーターズ協会、チケット不正転売に関する声明「チケットインテグリティ」を発表
一般社団法人コンサートプロモーターズ協会(ACPC)は、6月14日の「チケット不正転売禁止法」施行に伴い、チケットリセールに関する声明「チケットインテグリティ」を発表した。
チケットインテグリティ
私たちは、公正で誠実なチケット売買を求めます。
不正転売行為はエピデミックであり、チケットを購入するあなたがどこにいようとも、詐欺や犯罪、暴利行為に巻き込まれる可能性があるのです。
チケットリセール市場は、2020年までに1兆6千億円以上に上るとされ、まさに世界が憂慮するべき、そして早急に解決するべき課題となっています。
ライブコンサートやスポーツイベントが、犯罪の温床やお金儲けの巣窟となってしまう。ファン一人一人の笑顔を糧にしながら、丹精込めてイベントを作り 上げている私たちにとって、それは許しがたい行為です。
この宣言によって、明日の世界に不正転売がなくなるわけではないでしょう。
だからこそ、私たちは不正転売にしっかりと目を向ける。ファンファーストの公正なチケット流通基盤確立を目指して、私たちはあらゆる努力を惜しみません。
コンサートプロモーターズ協会 会長 中西 健夫氏コメント
日本では、6月14日からチケット不正転売禁止法が施行となりました。これによりコンサートやスポートイベントなどのチケット高額転売が禁止となります。海を越えたヨーロッパでも、FEATが今まさにEU諸国のチケット2次流通健全化や不正転売規制法の整備に取り組んでいます。
ライブ・エンタテイ ンメントの永続的な繁栄を願い、私たちACPCは今回、「チケットインテグリティ」を発表しました。私たちの声が、思いが、世界の健全なチケット流通へのマイルストーンとなることを願ってやみません。
Face-value European Alliance for Ticketing (FEAT) ディレクター Sam Shemtob氏コメント
私たちは、日本でチケット不正転売の防止に取り組むACPCを支持します。そして、このチケット不正転売法が与える疑いのないインパクトを喜ばしく思います。ライブイベント業界と政府が協力することで、より公正なチケットリセール市場が広く実現できると確信しています。