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著作権侵害を継続していた演奏会事業者らを逮捕

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JASRAC

静岡県掛川警察署および静岡県警察本部生活安全部生活保安課は、11月4日、コンサート会場における歌謡ショーにおいて日本音楽著作権協会(JASRAC)が著作権を管理する音楽著作物(管理著作物)を歌唱・演奏により無断利用したとして、演奏会事業者らを著作権法違反(演奏権の侵害)の疑いで逮捕した。

本件は、静岡県袋井市所在の演奏会事業者「有限会社オフィスYUu」、東京都世田谷区所在の「株式会社サード・ビート」と、それぞれの代表者らが静岡県内で開催した歌謡ショーにおいて管理著作物を無断利用していたことから、JASRACが本年2月28日、静岡県掛川警察署に著作権法違反の疑いで告訴していたもの。

本件演奏会事業者らは、過去にJASRACが演奏差し止めと損害賠償を求める本案訴訟を提起し、2003年に東京高裁判決を経て和解したにも関わらず、その和解内容をほとんど履行しなかった。

その後15年以上にわたり、法人名や代表者の変更、新会社の設立、主催名義を偽るなどしながら、全国各地で270件以上もの歌謡ショー等を開催し、管理著作物の無断利用を継続していた。

JASRACからの再三の警告を無視した極めて悪質な事案であり、公平性を維持する観点から、やむなく刑事告訴したとのこと。なお、歌謡ショー等における歌唱・演奏利用により管理著作物を無断利用した演奏会事業者が著作権法違反の疑いで逮捕されたのは38年ぶりで、東海地方では初めての事案となる。