広告・取材掲載

スペシャ2019年4月〜12月期、経常利益は前年同期比10.5%減

ビジネス

スペースシャワーネットワーク
スペースシャワーネットワーク

スペースシャワーネットワークは1月31日、2020年3月期第3四半期の連結業績(2019年4月1日〜2019年12月31日)を発表した。

当第3四半期連結累計期間における売上高は、123億1,209万円と前年同期比11億4,866万円増(同10.3%増)となった。しかし、大型ライブ映像制作案件受注の前年同期比減少や、渋谷オフィスの東京本社への移転統合に伴う一時コストの計上、成長途上にあるGROVEの先行投資的コストの計上などにより、営業利益は1億8,348万円と前年同期比4,812万円減(同20.8%減)、経常利益は2億1,926万円と前年同期比2,572万円減(同10.5%減)となった。

一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益については、構造改革の実施に伴う特別損失を計上したものの、GROVEが同社の連結子会社から持分法適用関連会社へ変更になったことに伴う特別利益の計上や、繰延税金資産の回収可能性を見直し、繰延税金資産を計上したことなどにより、1億5,721万円と前年同期比15万円増(同0.1%増)となった。

メディア・コンテンツ セグメント

音楽チャンネル運営を中心とするメディア事業、イベント・コンテンツプロデュース事業、アーティストマネジメント事業、レーベル・ディストリビューション事業及び「WWW」「WWW X」を運営するライブハウス事業などの事業ユニットを中心に、連結子会社Pヴァインのレーベル事業、コネクトプラスのファンクラブ事業、インフィニアのコンセプトカフェ事業、GROVEのSNSマーケティング事業等を加えて、各事業分野の成長施策の推進にあたっている。メディア事業においては、2018年10月からのスペースシャワーTV高画質化に伴う衛星回線利用料の増加分が通年計上となることにより前年同期比で減益となった。イベント・コンテンツプロデュース事業においては、同社主催の夏フェスイベント「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2019」の過去最高となる観客動員などにより、増収増益となった。レーベル・ディストリビューション事業においては、定額聴き放題のサブスクリプション音楽配信市場の拡大により、前年同期比増収増益となった。また、ライブハウス事業においても、好調な稼働率に牽引され、前年同期比増収増益となった。

その他、2019年3月に新たにグループに加わったGROVEについては、セグメント売上高の前年同期比増に大きく寄与したものの、企業としての成長フェーズにあることから生じる先行投資的コストにより、セグメント利益への貢献には至らなかった。

この結果、同セグメントの売上高は113億6,799万円と前年同期比12億5,187万円増(同12.4%増)となり、経常利益(セグメント利益)につきましても2億2,470万円と前年同期比1,967万円増(同9.6%増)と、増収増益となった。

映像制作 セグメント

大型ライブ映像制作受注が前年同期比で減少したことなどにより、売上高は9億4,409万円と前年同期比1億0,321万円減(同9.9%減)、経常利益(セグメント利益)は、2,768万円と前年同期比4,473万円減(同61.8%減)と、減収減益となった。

連結業績予想は、2019年12月20日に発表のものを据え置いた。