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オリコン、2019年4月〜12月期は増収増益 コミュニケーション事業が牽引

ビジネス

オリコンは2月3日、2020年3月期第3四半期の連結業績(2019年4月1日〜12月31日)を発表した。

当第3四半期連結累計期間において同社グループの売上高は、コミュニケーション事業とデータサービス事業が前年同期を上回って推移した。一方、モバイル事業および雑誌事業は前年同期に比べ減収となり、この結果、売上高は前年同期比2億5,612万円増(9.0%増)の30億9,638万円となった。

費用面では、売上原価は前年同期比698万円減(0.6%減)、販売費及び一般管理費は人件費の増加などにより前年同期比6,262万円増(6.1%増)となった。

以上の結果、営業利益は前年同期比2億49万円増(33.9%増)の7億9,262万円、経常利益は前年同期比2億8,810万円増(49.9%増)の8億6,571万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比1億9,039万円増(50.9%増)の5億6,478万円となった。

なお、当第3四半期会計期間(10月〜12月)における前年同期との比較では、売上高が2.3%増、営業利益が5.4%増となった。

セグメント別:コミュニケーション事業

ニュースコンテンツの提供ならびにWEBサイトの制作・運営・広告販売等を行うコミュニケーション事業では、「顧客満足度(CS)調査事業」と「ニュース配信・PV事業」を展開している。顧客満足度(CS)調査事業の10月〜12月は、一部のジャンルで景況感の停滞を受けて、商標利用契約・WEBプロモーションの収益の前年比増加率が一時的に縮小したが、当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比で15.6%増加した。商標利用契約・WEBプロモーション・データ販売の各ビジネスともに前年同期比で収益規模を拡大して推移した。

ニュース配信・PV事業の当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比で28.6%増加した。AI支援ツールを活用して、記事コンテンツ・フォトギャラリー・動画コンテンツ等で最適なWEBサイト作りを進めた結果、基盤となるページビューは10月〜12月の実績で前年同期と比べ約5割増となり、自社メディアの広告収入が伸長した。

以上の結果、コミュニケーション事業全体の当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比3億5,353万円増(22.3%増)の19億3,738万円、セグメント利益は前年同期比3億1,344万円増(39.2%増)の11億1,345万円となった。

セグメント別:データサービス事業

音楽ソフト・映像ソフト・書籍のマーケティングデータを提供するオンラインサービス「ORICON BiZ online」を中心に、同社グループが保有するエンタテインメント関連データを活用したビジネス展開を行っている。当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比925万円増(1.9%増)の4億8,956万円となった。セグメント利益は前年同期比82万円増(0.5%増)の1億5,943万円となった。

セグメント別:モバイル事業

市場縮小にともないフィーチャーフォン向け事業の売上高は前年同期比で18.1%減、スマートフォン向け事業の売上高は前年同期比で7.2%減となり、モバイル事業全体の当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比7,354万円減(12.7%減)の5億698万円、セグメント利益は前年同期比5,322万円減(17.5%減)の2億5,177万円となった。

セグメント別:雑誌事業

エンタテインメント業界向けビジネスマガジン『コンフィデンス』を発行しており、当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比3,311万円減(16.9%減)の1億6,243万円となった。セグメント利益は3,561万円減(73.2%減)の1,304万円となった。なお、『コンフィデンス』は2020年3月30日号(3月25日発送)をもって休刊する。

連結業績予想は、2019年5月15日公表のものを据え置いた。

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