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音楽電子事業協会がMIDI 2.0主要規格書を承認、規格書一式を無償にてダウンロード可能に

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音楽電子事業協会(AMEI)は日本時間2月25日、米国のMIDI管理団体であるMMA(MIDI Manufacturers Association)と協議を行ってきた5つのMIDI 2.0主要規格書すべてを承認した。これら規格書一式(英文)は、AMEIのオフィシャルサイトよりダウンロードできる。

1983年に発表されテクノロジーと芸術の分野に革命を起こしたMIDI 1.0。MIDI 2.0では、このMIDI 1.0が持つほぼすべての要素を大幅に向上させている。従来は送信側から受信側へ一方通行で通信を行う規格だったが、新規格ではMIDI 2.0機器間での双方向通信を可能としている。これにより、ある機器から他の機器に対して特定のMIDI 2.0機能への対応状況や設定値などを問い合わせて取得し、接続された機器間の設定を自動的に行うといった自動セットアップ機能も実現可能となる。また、MIDI 2.0はMIDI 1.0への後方互換性も有しており、双方向通信が実行できない場合には通信対象がMIDI 1.0機器であると判断し、MIDI 1.0のプロトコルで通信する。

MIDI 2.0では、使いやすさやワークフローの改善のほかに、電子楽器の表現力を向上させる機能が盛り込まれている。高分解能のベロシティーやコントロールデータ、また大幅に拡張されたコントローラーオプション(特別な表現を実現するための発音単位でのコントロール)、シンプルになった楽器のコントロール設定により、アコースティック楽器で奏でるような繊細な演奏表現ができるようになる。