イープラス、新型コロナウイルス感染症による興行主催者のイベント中止払戻し費用全額を負担へ
イープラスは3月5日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によりイベント等の中止・延期が増加している未曾有の事態を受け、2020年2月1日〜3月31日に中止が決定したイベントについて、通常興行主催者が負担する購入者へのチケット払戻しに伴う費用全額を、同社が負担すると発表した。
これは、イープラスが「イベント中止の際に当社が払戻対応を行う場合、コールセンターの人員、お客様から返送されたチケットの郵便代や開封・返金処理、返金に伴う振替払出証書の発行・郵送や現金振込手数料の費用として、興行主催者より中止払戻手数料を頂いておりますが、ライブやイベントを心待ちにしているファンの皆様のためにも、業界団体や関係各社と連携し、1日も早い事態の収束へ向けて、アーティスト、チーム、劇団、イベント団体の活動に微力ながらも役立ちたい」との考えから、今回の決定に至ったという。
なお、現時点での中止状況や該当のイベント件数について、政府・関係機関の発表状況や振替開催日の調整により刻一刻と変化しているため公表を控えているが、これに伴って同社では、中止払戻手数料の全額負担による当期経営数値への影響を数億円と見込んでいる。
今回の事象を受け、同社ではチケット販売に限らず、アーティストや各団体の安定的な活動をサポートするサービス検討チームを立ち上げた。今後さらに、ライブ・エンタテインメント業界の発展に寄与していくとしている。
また、同社は、日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、コンサートプロモーターズ協会のエンターテインメント関連3団体に加え、主要コンサート制作会社各社が、3月4日に発表した新型コロナウイルス感染拡大の防止を呼びかけるための声明文「エンターテインメントを愛する皆さんへ」にも賛同している。
イープラス 代表取締役社長 倉見尚也氏コメント
当社は、月間数千公演のライブ・エンタテインメントのチケットを扱っております。現在、全国各地に渡る様々なジャンルの公演が、次々と中止・延期となっていくことを目の当たりにしております。それぞれの公演主催者の方は、苦渋な判断とその対応に追われていることと思います。当社も同様、その対応に追われておりますが、早期の事態の収束を祈るとともに、各種ライブ・エンタテインメントが早くお客様に届けられるよう当社も微力ながらも協力していくことが、この業界に携わる者として必要だと考え、このような対応の決断をいたしました。
対象興行
当社が運営する「イープラス」、及び当社がチケット販売システムを提供する提携団体でチケット販売が行われ、2020年2月1日より2020年3月31日までに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により開催中止が決定(当社へ連絡を頂いた)となった興行(開催時期は問いません)が対象です。
対応内容
上記対象イベントで、当社が払戻対応を行った場合でも、興行主催者様に中止払戻手数料をご請求いたしません。
※対象手数料について:チケット販売における、上記以外の各種登録料、及び手数料については、本件の対象外となります。
※対象公演について:延期となった公演、及び実施した公演における希望者への払戻しを行った場合の手数料については、本件の対象外となります。