JASRAC、2019年度通期分配額は前年度比103.9%の1170億円で史上最高を記録
日本音楽著作権協会(JASRAC)は、3月25日、作家・音楽出版社等の権利者へ著作物使用料を分配した。2020年3月の分配額は329億8,653万2,434円、前年度同期比92.7%となった。
この結果、2019年度通期(2019年6月、9月、12月および2020年3月の4期合計)の分配額が確定し、1170億5,669万5,494円、前年度比103.9%となり、史上最高の分配額となった。この分配額は、主に2018年度下半期(2018年10月〜2019年3月)と2019年度上半期(2019年4月から9月)の使用料収入が反映されたものだ。
主な利用分野別の状況は、インタラクティブ配信で、サブスクリプションサービスや動画配信サービスの市場が拡大していること、サブスクリプションなどの音楽配信サービスの分配を早期化して2020年3月期に限り2期分を分配したことなどにより、前年度比で125.5%となったほか、ゲーム目的複製でJASRAC管理楽曲を利用したヒット製品が複数あり、前年度比143.9%となった。
2019年度通期の分配対象楽曲数は、258万119曲。分配対象の権利者数は、音楽出版社を通じた分配を含めると、著作者7万2,667人、音楽出版社2,799社となる。このほか、120の外国団体を通じて34万9,039人の著作者、4万6,918社の音楽出版社にも使用料が分配される。
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