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JASRAC、2020年3月分配からライブハウスの収集方法を変更 利用の実態をより精緻に反映

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日本音楽著作権協会(JASRAC)は、演奏者が日替わりで出演する演奏会型ライブハウスについて、利用の実態をより精緻に反映した分配とするため、サンプリングによる利用曲目の収集を廃止し、セットリスト情報など幅広く演奏曲目を収集する方法へ変更した。この結果は、2020年3月の分配(3月25日送金)分から反映される。

これまでライブハウスにおいては、統計学の手法に基づき、標本(サンプル)として利用曲目の一部の報告を受けることによって全体を推定し、それらに基づき分配を行う方法(サンプリング分配)を採ってきた。また、出演者が日替わりのライブハウスにも対応するために、契約店(ライブハウス事業者)から個別に利用曲目の報告を受け、これも分配の対象としてきた。

近年、出演者が日替わりで演奏する形態のライブハウスの増加とともに利用楽曲の種類も増加している。そこで、2020年3月の分配から、サンプリングによる利用曲目収集を廃止し、タイプの異なる3種類の資料を組み合わせて分配することとした。分配対象とする資料は、(1)契約店からの利用曲目の報告、(2)作詞者、作曲者、音楽出版社等の権利者(委託者)からの利用曲目の報告、(3)JASRACが収集したセットリスト情報の3つ。これにより、利用の実態をより精緻に反映することが可能となった。

また、分配を受ける権利者向けに、この3月から、ライブハウスを含むバー、レストランなどの飲食店や旅館、ホテルにおける分配対象の楽曲について、利用された施設名、利用形態および分配額等の詳細データの提供を開始した。