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ソニー2020年3月期の連結業績、純利益36.5%減

ビジネス

ソニーは5月13日、2020年3月期の連結業績(2019年4月1日〜2020年3月31日)を発表した。

2020年3月期の連結業績は、売上高が前年同期比4.7%減の8兆2,598億8,500万円、営業利益が同5.5%減の8,454億5,900万円、同社株主に帰属する当期純利益が同36.5%減の5,821億9,100万円となった。

セグメント別業績で音楽分野の売上高は、前年同期比5%増の8,499億円、営業利益は901億円減の1,423億円となった。

この増収は、モバイル向けゲームアプリ「Fate/Grand Order」などの減収はあったものの、主にEMI Music Publishing(EMI)を連結子会社化したことによる音楽出版での増収や、音楽制作でのストリーミング売上増によるもの。営業利益は、これら増収の影響はあったものの、前年度には、主にEMI連結子会社化に伴う再評価益を計上していたことにより大幅減益となった。

なお、EMI連結子会社化による一時的な損益を除いた調整後営業利益では、前年度から152億円の増益と試算される。また、音楽分野の営業利益に対する、モバイル向けゲームアプリからの利益貢献は1割半ばとなった。

音楽分野で新型コロナウイルス感染拡大の影響は、レコーディング等への影響による新曲リリース延期、外出制限に伴うCD等の販売減少、イベントの延期/中止によるライブ興行や物販・映像ビデオの販売の減少、広告縮小や映像コンテンツ制作遅れによる楽曲使用料の減少が挙げられる。

2020年度連結業績見通しは未定とした。これは、現時点でコロナウイルス感染症拡大の収束時期を含む様々な影響を合理的に見通すことができないためで、8月初旬に実施する第1四半期の決算発表時に示す予定としている。

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