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アミューズ2020年3月期の連結業績、4Qは公演の中止/延期などにより営業利益/経常利益が急減

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アミューズは5月13日、2020年3月期の連結業績(2019年4月1日〜2020年3月31日)を発表した。

同社グループの経営成績は営業収入588億600万円(前年同期比6.6%増)、営業利益51億5,500万円(前年同期比15.1%増)、経常利益51億6,000万円(前年同期比11.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益30億1,000万円(前年同期比32.2%減)となった。

直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)では、営業損益が7億8,000万円の赤字(前年同期は18億7,100万円の黒字)、経常損益が8億3,400万円の赤字(前年同期は18億700万円の黒字)となった。

大型コンサートツアーや関連グッズ収入の増加、コマーシャル収入の増加により増収、営業利益、経常利益は増益となったが、第4四半期途中において新型コロナウイルス感染症拡大に起因する政府および自治体からの自粛要請等によるライブイベントや舞台公演等の中止および延期等の対応を実施、それに伴いグッズ等の販売も減少したことにより、営業利益、経常利益は急減した。親会社株主に帰属する当期純利益に関しては投資有価証券の評価損、公演等の中止による損失などにより減益となった。

アーティストマネージメント事業は、イベント収入(大型コンサート公演数、規模など)、商品売上収入(コンサートグッズ、音楽パッケージ)が増加したことなどにより、営業収入510億2,600万円(前年同期比4.5%増)、セグメント利益57億1,800万円(前年同期比28.8%増)の増収増益となった。

メディアビジュアル事業は、ライブ・ビューイング・ジャパンの株式を追加取得し、第3四半期連結会計期間末において同社を連結の範囲に含め、イベント興行の中継および上映収入が増加したこと、映像作品販売収入および劇場配給分配収入の減少により営業収入25億3,100万円(前年同期比128.3%増)、セグメント損失1億9,100万円(前年同期は2千3百万円のセグメント損失)の増収減益となった。

コンテンツ事業は、前期とほぼ同水準で推移し、営業収入29億6,000万円(前年同期比1.1%減)、セグメント利益10億9,400万円(前年同期比0.7%増)の減収増益となった。

プレイスマネージメント事業は、2019年10月より開設したLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)の利用料収入、東京ワンピースタワーの運営費が増加したこととLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)の初期費用により、営業収入22億8,800万円(前年同期比2.8%増)、セグメント損失3億100万円(前年同期は1億8,500万円のセグメント損失)となった。

同社グループの次期の業績見通しは、新型コロナウイルスの感染症の収束時期によって、業績に与える影響が大きく変動するため未定としている。

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