スペシャ2020年3月期の連結業績、経常利益が前期比42.3%減
スペースシャワーネットワークは5月22日、2020年3月期の連結業績(2019年4月1日〜2020年3月31日)を発表した。
当連結会計年度における連結業績は、売上高は157億3,994万円と前期比8億959万円増(同5.4%増)、営業利益は1億492万円と前期比1億5,390万円減(同59.5%減)、経常利益は1億6,687万円と前期比1億2,210万円減(同42.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は7,812万円と前期比6,891万円減(同46.9%減)と、増収減益となった。
メディア・コンテンツ セグメントは、音楽チャンネル運営を中心とするメディア事業、イベント・コンテンツプロデュース事業、アーティストマネジメント事業、レーベル・ディストリビューション事業および、WWW、WWW Xを運営するライブハウス事業などの事業ユニットを中心に、連結子会社コネクトプラスのファンクラブ事業、インフィニアのコンセプトカフェ事業等を加えて、事業の推進にあたっている。
メディア事業は、有料放送売上の減少による減益を番組制作費の削減で補ったものの、2018年10月からのスペースシャワーTV高画質化に伴う衛星回線利用料の増加分が通年計上となることにより前期比で減益となった。イベント・コンテンツプロデュース事業においては、同社主催の夏フェスイベント「SPACE SHOWERSWEET LOVE SHOWER 2019」が過去最高となる観客動員となった他、同イベントから派生したイベント「SWEET LOVE SHOWER 2019 〜Bay Area〜」を新たに開催し成功するなど、各種イベントの成功により、増収増益となった。
アーティストマネジメント事業は、第4四半期に新型コロナウイルス感染拡大に伴うライブイベント自粛の影響を受けたものの、同社所属アーティストのSuchmos(サチモス)が2019年9月に神奈川・横浜スタジアムでのライブイベントを成功させたことなどにより、前期比で業績が改善した。レーベル・ディストリビューション事業は、定額聴き放題のサブスクリプション音楽配信市場の拡大により、前期比増収増益となった。ライブハウス事業および「@ほぉ〜むカフェ」を運営するインフィニアは、第3四半期連結累計期間まで好調に推移したものの、新型コロナウイルス感染拡大抑止に向けた緊急事態宣言の発令を受け、店舗休業を行ったことなどの影響を受け、前期比で減益となった。
この結果、メディア・コンテンツ セグメントの売上高は143億6,515万円と前期比10億4,550万円増(同7.8%増)となり、経常利益(セグメント利益)は1億3,148万円と前期比5,908万円減(同31.0%減)となった。
映像制作セグメントは、大型ライブ映像制作受注が前期比で減少したことなどにより、売上高は13億7,479万円と前期比2億3,591万円減(同14.6%減)となり、経常利益(セグメント利益)は5,897万円と前期比6,531万円減(同52.5%減)となった。
2021年3月期の連結業績予想は、現時点で新型コロナウイルス感染症の収束時期およびライブイベントや店舗営業の再開時期が見通せないため、業績予想について合理的に算定することが困難なことから未定としている。