JASRAC、2020年6月の分配額は前年比116.7%の310億円余
日本音楽著作権協会(JASRAC)は6月12日、作家・音楽出版社等の権利者へ著作物使用料を分配した。2020年6月分配期の分配額は310億3,681万7,547円(前年度同期比116.7%)となった。なお、分配日程は、当初の予定から前倒ししている。
この分配額は、主に2019年度下半期(2019年10月~2020年3月)の使用料収入が反映されたもの。新型コロナウイルス感染拡大による分配への影響は、9月分配以降となる見込みとなっている。
主な分野別の状況として、インタラクティブ配信は、サブスクリプションサービスや動画配信サービスの市場が拡大していること、サブスクリプションなどの音楽配信サービスの分配を早期化したことに伴い、一部のサービスについて2期分を分配したことなどにより、前年度同期比で188.1%となった。また、ビデオグラムでは、著名アーティストのヒット製品があり、前年度同期比で123.0%となった。
分配対象楽曲数は、215万4,209曲。分配対象の権利者数は、音楽出版社を通じた分配を含めると、著作者6万4,950人、音楽出版社2,709社。このほか、119の外国の著作権管理団体を通じて28万8,192人の著作者、3万5,309社の音楽出版社にも使用料が分配される。