JASRAC、初期費用として必要だった信託契約申込金を無料に
日本音楽著作権協会(JASRAC)は、9月1日契約(7月以降の申し込み)分から、作詞、作曲を行うクリエーターや音楽出版社等の権利者がJASRACと著作権の管理委託契約を締結する際に必要な信託契約申込金(申込金)を無料にする。
これまで、権利者がJASRACと著作権の管理委託契約を締結する際、初期費用として申込金(著作者27,500円、音楽出版社82,500円)が必要だった。
申込金制度を導入した当時と比べて、著作物使用料分配額の増加や管理業務の効率化により費用率を引き下げられていることに加え、より多くの権利者から管理委託を受けることが、権利保護とユーザーの利便のさらなる充実につながることから、この制度を廃止し無料にする。6月24日の定時社員総会の決議により、管理委託契約約款の申込金に関する規定を削除した。9月1日契約(7月以降の申し込み)分から適用される。
クリエーターや音楽出版社は、「第三者による利用実績の基準」を満たす場合に所定の手続きを経て管理委託契約を締結できる。詳細はJASRACのウェブサイト「著作権信託契約と入会のご案内」を参照のこと。