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オリコン、2020年4月〜6月期の営業利益は27.1%減

ビジネス

オリコンは8月5日、2021年3月期第1四半期の連結業績(2020年4月1日〜2020年6月30日)を発表した。

当第1四半期連結累計期間の同社グループの連結業績は、コミュニケーション事業が新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて前年同期比で減収、データサービス事業は増収、モバイル事業は減収、雑誌事業は事業終了に伴い減収、この結果、全体の売上高は、前年同期比9,336万円減(8.8%減)の9億6,523万円となった。

費用面では、売上原価はコストの見直しによる原価低減が進んだことにより前年同期比5,658万円減(14.0%減)、販売費および一般管理費は人件費の増加等により前年同期比4,163万円増(11.4%増)となった。

以上の結果、営業利益は前年同期比7,841万円減(27.1%減)の2億1,082万円、経常利益は前年同期比7,815万円減(27.7%減)の2億426万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は投資有価証券売却益等の特別利益を計上し前年同期比5,559万円増(31.4%増)の2億3,258万円となった。

コミュニケーション事業

ニュースコンテンツの提供並びにWEBサイトの制作・運営・広告販売等を行うコミュニケーション事業では、「顧客満足度(CS)調査事業」と「ニュース配信・PV事業」を展開している。顧客満足度(CS)調査事業の売上高は、前年同期比で3.3%増加した。ランキング数の増加とともに商標利用やWEBプロモーションが増加した。一方で、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、商標利用の契約単価が下落したほか、一部の企業における商標の用途の絞り込み等により、顧客満足度(CS)調査事業全体でおよそ1,200万円の売上高が押し下げられた。

ニュース配信・PV事業の売上高は、前年同期比で7.8%減少した。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、各種イベントやプロモーションが中止・延期となり、タイアップ広告の一部を失注した。さらに、自社メディアにおける企業からの広告出稿が減少したことにより、ページビュー当たりの広告単価が下落した。これにより、ニュース配信・PV事業全体でおよそ9,300万円の売上高が押し下げられた。一方で、自社メディア「ORICON NEWS」のページビューは4〜6月の直近3か月実績で前年同期と比べ30%増加したほか、YouTube公式チャンネルも順調に再生数が増加しており、エンタテインメント分野を代表する有力なチャンネルとしての地位を確立している。

以上の結果、コミュニケーション事業全体の売上高は前年同期比1,720万円減(2.6%減)の6億4,847万円、セグメント利益は前年同期比2,412万円減(6.3%減)の3億6,029万円となった。

データサービス事業

音楽ソフト・映像ソフト・書籍のマーケティングデータを提供するオンラインサービス「ORICON BiZ online」を中心に、当社グループが保有するエンタテインメント関連データを活用したビジネスを展開している。売上高は前年同期比44万円増(0.3%増)の1億6,300万円、セグメント利益は前年同期比697万円増(13.4%増)の5,884万円となった。

モバイル事業

フィーチャーフォン向け事業の売上高は、市場全体の縮小により前年同期比で17.1%減少し、スマートフォン向け事業は競争激化等により前年同期比で7.3%減少した。以上の結果、モバイル事業全体の売上高は前年同期比2,093万円減(12.0%減)の1億5,376万円、セグメント利益は前年同期比1,567万円減(17.6%減)の7,337万円となった。

連結業績予想は、5月11日公表のものを据え置いた。

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