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エムアップHD、2020年4月〜6月期の経常利益は143.1%増

ビジネス

エムアップホールディングスは8月14日、2021年3月期第1四半期の連結業績(2020年4月1日〜2021年6月30日)を発表した。

当第1四半期連結累計期間について、売上高は29億3,700万円(前年同期比15.4%増)、営業利益は2億8,800万円(同129.0%増)、経常利益は3億1,000万円(同143.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億9,400万円(同317.0%増)となった。

コンテンツ事業では、主にスマートフォン向けにファンクラブサイト運営や各種デジタルコンテンツ配信、動画サービス、アプリの提供などを行っている。当第1四半期連結累計期間は、引き続きアーティスト等の獲得による新規ファンクラブ/ファンサイトの開設を進め、収益の源泉となる新たな有料会員の獲得に取り組んだ。加えて、ファンクラブのアプリ化も進めることで、多様化する利用者ニーズへの対応と、収益獲得のための間口の拡大にも努めてきた。新型コロナウイルス感染症の影響により、音楽ライブやイベントが中止、延期となっている状況への対応として、動画配信を通じてアーティストとファンがよりインタラクティブにつながることができ、価値あるパフォーマンスをアーティストへと還元できるよう、生配信を観ながらコメントやギフティングによってアーティストの応援ができる機能を搭載した視聴専用アプリ「FanStream」の提供を開始し、ライブ配信を積極的に展開した。加えて、5月よりVRでのライブ生配信や様々なVR映像コンテンツを提供する「VR MODE」のサービスも開始した。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるコンテンツ事業の売上高は23億8,900万円(前年同期比10.1%増)、セグメント利益は2億6,100万円(同14.5%増)となった。

EC事業は、主に同社グループの運営するファンクラブサイト等を通じて、CD、DVDおよびブルーレイといった音楽映像商品と、アーティストグッズを販売している。当第1四半期連結累計期間は、アーティストのオフィシャル通販サイトの開設や、ファンクラブ限定の先行販売などを実施することで、収益を拡大させてきた。また、中止や延期となった音楽ライブ、イベントにて販売予定であった商品のeコマースでの取り扱いが増加したことから、収益は大きく増加した。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるEC事業の売上高は3億2,300万円(同179.3%増)、セグメント利益は2億3,600万円(同453.4%増)となった。

電子チケット事業には、電子チケットおよびチケットトレード、並びにそれらに付随する各種サービスからの収益により構成されている。音楽のライブはもちろんのこと、プロ野球やフィギアスケートといったスポーツ、遊園地などのレジャー施設まで幅広く電子チケットサービスを提供している。当第1四半期連結累計期間は、新型コロナウイルス感染症の影響により、ライブ、コンサートのほとんどが中止、延期されたことに伴い、電子チケットおよびチケットトレードに関連する収益も大きく減少している。これに対して、ライブの生配信やオンライン配信の視聴パスを販売するプラットフォーム「StreamPass」のサービスを開始し、コンテンツ事業にて実施するライブ配信と連動し、収益の確保に努めてきた。電子チケット周辺領域のサービスとしては、これまでと同様にプロ野球等のカードコレクションアプリなどの提供を行うとともに、無観客での開催となったプロ野球の公式戦において、「FanStream」や「StreamPass」を活用し、試合の生配信を実施するなど、コロナ禍における新たなスポーツ観戦のスタイルを提案、提供してきた。今後もカードコレクションアプリのスポーツ以外への横展開や、新たな電子チケット付加サービスの開発、提供を進めることで、周辺領域でのビジネスも拡大させていくことを計画しているという。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるチケット事業の売上高は2億900万円(同10.7%減)、セグメント損失は1億200万円(前年同四半期は31百万円のセグメント損失)となった。

その他事業には、上記3つのセグメントに属さない連結子会社の収益等が計上されており、主にアパレルや出版、プロダクション業務が含まれる。引き続き当第1四半期連結累計期間においても、将来の収益獲得に向けた事業育成を行ってきたことから、売上高は1,500万円(同42.7%減)、セグメント利益は300万円(前年同四半期は700万円のセグメント損失)となった。

当期(2021年3月期)の見通しは、売上高120億円(前年同期比8.5%増)、営業利益8億2,000万円(同12.4%増)、経常利益8億2,000万円(同11.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益5億6,000万円(同19.1%増)と従来計画を据え置いた。