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イープラス、ぴあ、ローソンエンタテインメントが組合(共同事業体)を組成しイベント主催者向け“チケット業務の共通基盤”を開発

ビジネス

イープラスと、ぴあ、ローソンエンタテインメントの3社は11月6日、共同で組合(共同事業体)を組成し、イベント主催者(プロモーター)向けに“チケット業務の共通基盤”を開発して提供すると発表した。共通基盤のサービス開始は、2022年春を目標としている。

これまでイベント主催者は、イープラス、ぴあ、ローソンエンタテインメントなどのチケットエージェンシー(プレイガイド)各社にチケット販売を委託する際、イベント情報や販売方法、チケットの価格や席番等の情報を各社ごとに個別に納品し、一方、各チケットエージェンシーも、そうした各種チケット販売情報を自社のシステムに登録し、各社ごとにその内容確認を主催者に再び行う、という非常に煩雑な作業を行ってきた。現状では、上記の各種情報の授受は電子化されておらず、主にメールやファックスによって行われるため、主催者とチケットエージェンシー双方に、大きな業務負荷が生じている。

加えて、今回の新型コロナウイルス感染症により、ライブ・エンタテインメント市場は甚大な影響を受けており、業界全体の業務の効率化が急がれる中、今後のニューノーマルやDX(デジタルトランスフォーメーション)への対応に向け、イベント主催者と各チケットエージェンシーが共通して情報伝達と情報処理を行える「共通基盤(イベント情報管理システム)」を開発し、サービスを提供することを目的に、イープラス、ぴあ、ローソンエンタテインメントの3社は、新たに組合「TAプラットフォームソフトウェア共同事業体」を10月1日付で組成した。

この組合では、3社で計8億円を拠出し、業界の「共通基盤」となるシステム開発を行うとともに、3社が同割合で出資するTAプラットフォームがサービスの推進主体となり、主催者向けのチケット販売、及び施設管理ソリューションを提供する。この共通基盤は、他チケットエージェンシーや他チケットソリューション提供事業者も利用できる「オープンプラットフォーム」として開発される。

チケットエージェンシー3社が、音楽・演劇・スポーツ・イベント等の幅広い分野で培ったチケット流通の知見を最大限に活用し、使いやすく分かりやすい、基本メニューを無償で活用できるシステムを構築することで、イベント主催者業務の大幅な効率化に貢献するとしている。

共通基盤(イベント情報)システム「TA共通基盤システム(仮)」イメージ