オリコン、2020年4月〜9月期は減収減益
オリコンは11月5日、2021年3月期第2四半期の連結業績(2020年4月1日〜2020年9月30日)を発表した。
当第2四半期連結累計期間の同社グループの連結業績について、売上高はコミュニケーション事業が新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて前年同期比で減収となり、データサービス事業は前年同期比で増収、モバイル事業は前年同期比で減収、雑誌事業は事業撤退に伴い前年同期比で減収となった。この結果、全体では前年同期比1億4,835万円減(7.0%減)の19億5,856万円となった。
費用面では、売上原価はコストの見直しにより前年同期比1億1,065万円減(13.6%減)、販売費および一般管理費は人件費の増加等により前年同期比3,969万円増(5.4%増)となった。以上の結果、営業利益は前年同期比7,739万円減(13.7%減)の4億8,659万円、経常利益は前年同期比7,741万円減(14.0%減)の4億7,573万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は投資有価証券売却益等の特別利益を計上し前年同期比1億3,581万円増(38.5%増)の4億8,870万円となった。
通期の連結業績予想は5月11日公表のものを据え置いた。
コミュニケーション事業
ニュースコンテンツの提供並びにWEBサイトの制作・運営・広告販売等を行うコミュニケーション事業では、「顧客満足度(CS)調査事業」と「ニュース配信・PV事業」を展開している。顧客満足度(CS)調査事業の売上高は、前年同期比で4.7%増加した。ランキング数の増加とともに商標利用やWEBプロモーションが増加した。一方で、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、一部の企業における商標利用の絞り込み等により、4〜9月の累計で約2,700万円の売上高が押し下げられた。ニュース配信・PV事業の売上高は、前年同期比で4.5%減少した。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、各種イベントやプロモーションが中止・延期となり、企業からのタイアップ広告の出稿などが減少したことにより、4〜9月の累計で約1億4,300万円の売上高が押し下げられた。一方で、自社メディア「ORICON NEWS」のページビューは7〜9月の直近3か月実績で前年同期と比べ約28%増加し、4〜6月の前四半期と比べても約8%増加した。また、公式YouTubeチャンネル「ORICON NEWS」では8月にチャンネル登録者数が100万人に到達し、再生数も順調に増加しており、エンタテインメント分野を代表する有力なチャンネルとしての地位を確立している。以上の結果、コミュニケーション事業全体の売上高は前年同期比3,557千円減(0.3%減)の13億2,266万円、セグメント利益は前年同期比2,938万円減(3.8%減)の7億3,948万円となった。
データサービス事業
音楽ソフト・映像ソフト・書籍のマーケティングデータを提供するオンラインサービス「ORICON BiZ online」を中心に、同社グループが保有するエンタテインメント関連データを活用したビジネスを展開している。売上高は、前年同期比423万円増(1.3%増)の3億3,077万円、セグメント利益は前年同期比1,730万円増(16.4%増)の1億2,304万円となった。
モバイル事業
フィーチャーフォン向け事業の売上高は、市場全体の縮小により前年同期比で16.9%減少し、スマートフォン向け事業は競争激化等により前年同期比で6.3%減少した。以上の結果、モバイル事業全体の売上高は前年同期比3,883万円減(11.3%減)の3億512万円、セグメント利益は前年同期比2,943万円減(17.0%減)の1億4,327万円となった。