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Avid、次世代ハイブリッド・オーディオ・プロダクション・システム「ProTools | Carbon」を発表

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Avidはアメリカ時間11月12日13:00(日本時間13日3:00)、ミュージック・クリエイター向けに開発した次世代ハイブリッド・オーディオ・プロダクション・システム「ProTools | Carbon」のリリースを発表した。

ProTools | Carbonは、アーティスト、バンド、エンジニア、プロデューサーが、そのパフォーマンスを余すことなく形にでき、高精度でレコーディング可能な新世代の高品位オーディオ・インターフェース。このハイブリッド・オーディオ・プロダクション・システムは、優れた音質と、ネイティブCPUのパワーとHDX DSPアクセラレーションの比類のないパフォーマンスを組み合わせた、ProToolsとのインテリジェントな統合が特長だ。その結果、これまでのAvid史上、最もスムーズで刺激的なレコーディング体験を実現している。

ハイエンド・スタジオ・テクノロジーを、すべてのミュージック・クリエイターが利用できるようにというAvidのポリシーに基づき、ProTools | Carbonは、より多くの音楽レコーディング・制作する人たちに、HDXテクノロジーのパワーを提供する。

グラミー賞を9回受賞したフー・ファイターズ、レディオヘッド、ベックなどのアーティストのエンジニアであるダレル・ソープ氏は「オンボードのHDX DSPにより、ProTools | Carbonは、簡単に低レイテンシーパワーを実現します。自分のトラッキング・チャネルにAAX DSPプラグインを用意して、いつでもアクセスできます。考えなければならないステップが少ないため、非常に速く仕事が進むのです。ProTools | Carbonは、レコーディング・プロセスを本当にスピードアップすることができます。さらに、その透明性の高いコンバーターとプリアンプにより、素晴らしい音質を実現しています」と述べている。

Avidのオーディオ・ゼネラルマネージャーであるデイナ・ルツィカ氏は「ProTools | Carbonの登場により、Avidが開発したHDX DSPのような革新的なツールとテクノロジーを、世界中の新世代のミュージック・クリエイターに提供可能となり、最高のパフォーマンスを形にすることが、より手軽にできるようになりました。ProTools | Carbonは、ミュージック・クリエイターの作業を行き詰らせるような、煩雑さに時間を割かれることなく作業を行える、膨大で優れた機能を備えた完全なプロジェクト・スタジオ・ソリューションです。オンボードHDX DSPを搭載しているため、レコーディング中でもエフェクトをリアルタイムで処理し、モニター時のレイテンシーを事実上取り除きます。また、バンド全体をレコーディングし、各プレーヤーに個々の低レイテンシーのキューミックスをフィードするための、最高精度のI/Oを装備しています」と述べている。

新たに開発されたProToolsハイブリッド・エンジンにより、ユーザーはバーチャル・インストゥルメントやミキシング操作をする際に、そのCPUパワーを極限まで使用可能となるとともに、オンデマンドの低レイテンシー・チャネルにアクセスし、AAX DSPプラグインを介して1ms未満の超低レイテンシー・モニタリング環境を保ったままリアルタイムでレコーディング作業を行うことができる。ProTools上で、トラックごとにDSP Modeボタンへと簡単に切り替えできることで、ユーザーはレコーディングとミキシングのワークフローを簡素化できる柔軟性を得ることができ、テクノロジーの妥協点に悩まずに、より音楽制作そのものに集中することができる。

AAX DSPは、ハイブリッド・エンジンの中核であり、真のハイブリッド機能を備えた、唯一のプラグイン・アーキテクチャー。AAX DSPは、ネイティブドメインとHDX DSPアクセラレーションドメインの両方で、完全な同一性を保ったまま、優れた音質を維持しながら、DSP Modeのオンとオフを切り替えることができる。これにより、ミュージック・クリエイターは、ProTools | Carbonを使用できない場合、例えば外出先でミックスするようなケース、インターフェースを持たない他のクリエイターとのコラボレーションをする場合でも、安心して作業が行える。

純度の高いコンバーター、倍精度クロッキング、これまでのAvid史上、最もクリーンなマイク・プリアンプデザインを装備したProTools | Carbonは、細部までこだわって設計されているため、レコーディングボタンを押すだけで、あらゆるパフォーマンスのあらゆるニュアンスが、最大限に活かされて提供される。

ProTools | Carbonは、ソロアーティストからフルバンドまで、あらゆるセッションのレコーディングをすることができる。個々のモニターミックスをフィードするための4つのヘッドフォン出力、16チャンネルのADAT入力、そして8つの高純度プリアンプ、アーティストとのコミュニケーションを行うためのオンボード・トークバック・マイクを備えている。また、ProTools | Carbonは、ホストコンピューターへの超高速、高帯域幅のイーサーネット接続により、入力から出力まで可能な限り最高の音質を維持するだけでなく、将来的なワークフロー強化も可能となるように設計されている。

さらに、ProTools 2020.11では、特に暗い場所でも、なめらかで目に優しい、ダーク・テーマのUIを導入している。また、オーディオを解析してMIDIノートへとコンバートする機能を使用して、新たなアイデアへと導く新しい方法も提供する。その他にも、ProTools 2020.11には、Dolby Atmos向けADMファイルを工クスポートする機能、多数のクリップを短時間で配置できる新しいスペース・クリップ機能、macOS Catalinaで、QuickTimeフォーマットにセッションをバウンスする機能等が追加されている。

ProTools | Carbonは、最寄りのProTools | Carbonディーラーより、税別表示価格435,000円にて購入できる。これには、ProToolsソフトウェアの1年間のサブスクリプション(永続パラシュート版)と、Arturia、McDSP、Plugin Alliance、UVI、Native Instruments、Embodyなどの評価の高いプラグインが含まれる。