広告・取材掲載

オンキヨー、2020年4月〜9月期は21.7億円の赤字

ビジネス

オンキヨー

オンキヨーホームエンターテイメントは11月13日、2021年3月期第2四半期の連結業績(2020年4月1日〜2020年9月30日)を発表した。

当第2四半期連結累計期間の業績は売上高が前年同期比67.5%減の43億1,000万円となった。営業損益は、前年同期比2億5,000万円改善の20億7,300万円の営業損失となり、経常損益は、前年同期比500万円改善の23億3,000万円の経常損失となった。また、親会社株主に帰属する四半期純損失は前年同期比5億8,000万円改善の21億7,600万円となった。

AV事業は、日本国内では住宅メーカー向けのインストールビジネスをはじめとした高付加価値商品に注力したものの、新型コロナウイルス感染症の影響により、マレーシア生産工場の操業が一時的な停止状態に陥り、コロナウイルス感染症予防対策を行いながら生産活動を再開しているが、限定的な稼働から顧客の要望に対しては充足されない状況が続いている。さらに営業債務の支払い遅延が継続したことで、一部取引先から取引条件の見直しを要請されており、生産を縮小・停止せざるを得ない状況に陥ったことから、販売機会損失による売上の減少に伴い、売上高は前年同期比75.2%減の18億800万円となった。また、人員削減及び役職ポスト数の見直しによる組織のスリム化、拠点集約などの合理化策を実行に移した結果、固定費は大幅に減少したものの、売上高減少に伴う売上総利益の減少により、損益は前年同期比3億7,400万円悪化となる7億3,500万円のセグメント損失となった。

デジタルライフ事業は、日本国内を中心に高付加価値のワイヤレスイヤホンに加え、人気アニメやサマンサタバサブランドとのコラボ製品も堅調な販売となった。日本国内において代理店販売を開始したKlipsch社のワイヤレスイヤホンも好調に推移した。また、カスタムインイヤーモニターの商品の拡充を行い、最先端の当社のマグネシウムドライバーを用いたモデルは、ミュージシャンやユーザーから高い評価を得ている。しかしながら、AV事業と同様に新型コロナウイルス感染症による生産委託工場の操業ダウンによる生産減少の影響や、営業債務の支払い遅延が継続したことで、一部取引先から取引条件の見直しを要請されており、生産を縮小・停止せざるを得ない状況に陥ったことから、販売機会損失による売上高の減少に伴い、売上高は前年同期比69.1%減の7億1,000万円となった。また、売上高減少により売上総利益は減少したものの、高付加価値製品の販売に注力し、採算性を追求した結果、損益は前年同期比6,800万円改善の3億2,600万円のセグメント損失となった。

OEM事業は、新型コロナウイルス感染症の影響による世界的な自動車市場の低迷に伴う受注の減少に加え、ロックダウンによるインドや中国工場の一時的な操業停止により、売上高も減少し、売上高は前年同期比51.4%減の17億9,000万円となった。また、人員の削減などにより固定費が減少したものの、新型コロナウイルス感染症の影響による売上高の減少に伴い売上総利益は減少し、損益は前年同期比2億2,500万円悪化の3億4,900万円のセグメント損失となった。

2021年3月期の連結業績予想は、新型コロナウイルス感染症の拡大が、同社グループに与える影響の不確実性が高く、合理的に算出することが困難なことから未定としている。

関連タグ