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ソニー、AT&Tのアニメ事業「Crunchyroll」を約1,222億円で買収

ビジネス

ソニーの完全子会社であるSony Pictures Entertainment Inc.(以下、SPE)およびAT&T Inc.(以下、AT&T)は米国西部時間・米国中部時間12月9日、AT&Tのアニメ事業「Crunchyroll」を、SPEとソニー・ミュージックエンタテインメント(以下、SMEJ)傘下のアニプレックスとの合弁会社であるFunimation Global Group, LLC(以下、Funimation)に売却することを発表した。

Crunchyrollは、300万人以上のSVODサービス加入者を有し、成長を続けているAT&TのWarner Mediaセグメントが提供するアニメのDTC(Direct to Consumer)サービス。200以上の国と地域で9,000万人の登録ユーザーに対し、AVOD、モバイルゲーム、マンガ、イベント、キャラクターグッズ、配信サービスを提供している。

本取引により、それぞれのコンテンツパートナーが利用できる配信網が拡大し、アニメファンを重視したサービスをより広く提供することが可能となる。

本取引の対価は11.75億米ドル(約1,222億円/1米ドル=104円として計算)で、今後一定の運転資金その他の調整を経たうえで、本取引の完了時に現金で支払われる。なお、本取引の完了は、関係当局の承認および許可の取得等を条件としている。

Warner Media Chief Revenue Officer トニー・ゴンサルヴェス氏コメント

CrunchyrollのチームはCrunchyrollブランドを成長させただけでなく、熱狂的なアニメファンのコミュニティを構築するという素晴らしい成果を出しました。Crunchyrollの成功は、当社の文化とファンへのコミットメントの直接的な結果です。Funimationと連携することで、グローバルなコミュニティを育み、より多くのアニメを、より多くの人に届けることができるでしょう。私は、Crunchyrollチームと、彼らがデジタルメディア領域において短期間で成し遂げた成果を大変誇りに思っています。彼らは、この素晴らしい芸術表現のためのグローバルエコシステムを川上から川下まで形成しました。

Sony Pictures Entertainment Inc. 会長 兼 CEO トニー・ヴィンシクエラ氏コメント

私たちはCrunchyrollがソニーファミリーの一員となることを誇りに思います。Funimation及び素晴らしいパートナーであるアニプレックスとSMEJを通じ、私たちはアニメという世界的な芸術表現を深く理解し、かつ、ファンに愛されるコンテンツを世界中の視聴者に届けることができるという他に類を見ない立場にあります。Crunchyrollと協力して、ファンに最高の体験を提供し、日本やその他地域のクリエイター、プロデューサー、パブリッシャーへ大きな機会を提供していきます。Funimationは25年以上に渡ってアニメビジネスを続けてきましたが、今後も引き続きクリエイティビティとテクノロジーの力を活用し、アニメという急速に成長するエンタテインメント分野を追求できることを楽しみにしています。

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