スペシャ、2020年4月〜12月期は2.2億円の赤字
スペースシャワーネットワークは1月29日、2021年3月期第3四半期の連結業績(2020年4月1日〜2020年12月31日)を発表した。
当第3四半期連結累計期間の売上高は86億2,462万円と前年同期比36億8,746万円減(同29.9%減)となった。また、各段階利益も、営業損益は営業損失2億6,594万円と前年同期比4億4,942万円減(前年同期は営業利益1億8,348万円)、経常損益は経常損失1億729万円と前年同期比3億2,655万円減(前年同期は経常利益2億1,926万円)、親会社株主に帰属する四半期純損益は親会社株主に帰属する四半期純損失2億2,176万円と前年同期比3億7,897万円減(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益1億5,721万円)で減収減益となった。
メディア・コンテンツ セグメントは、音楽チャンネル運営を中心とするメディア事業、イベント・コンテンツプロデュース事業、アーティストマネジメント事業、レーベル・ディストリビューション事業及び「WWW」「WWW X」を運営するライブハウス事業などの事業ユニットを中心に、連結子会社コネクトプラスのファンクラブ事業、インフィニアのコンセプトカフェ事業等を加えて、各事業分野の成長施策の推進にあたっている。メディア事業においては、有料放送収入が減少したものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、番組収録などを予定通りに実施することができず、番組制作費やプロモーション費用が未消化となり、前年同期比で減収増益となった。レーベル・ディストリビューション事業においては、デジタル音楽配信売上が増加したものの、パッケージ販売売上や音源リリースが減少したことにより、前年同期比で減収減益となった。イベント・コンテンツプロデュース事業においては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、同社主催の夏フェスイベント「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2020」が中止となるなど、ライブイベントの延期や中止が相次いだことにより、前年同期比で減収減益となった。アーティストマネジメント事業においても、ライブイベントの延期や中止が相次いだことにより、前年同期比で減収となった。また、ライブハウス事業及びインフィニアのコンセプトカフェ事業においては、店舗の休業などを実施したことにより、前年同期比で減収減益となった。
この結果、同セグメントの売上高は78億4,164万円と前年同期比35億2,635万円減(同31.0%減)となり、セグメント損益(経常損益)はセグメント損失(経常損失)1億1,862万円と前年同期比3億4,333万円減(前年同期はセグメント利益(経常利益)2億2,470万円)となった。
映像制作 セグメントは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、映像制作案件の収録延期が相次いだことなどにより、売上高は7億8,297万円と前年同期比1億6,111万円減(同17.1%減)となったものの、セグメント損益(経常損益)は、大型案件や助成金の獲得などにより、セグメント利益(経常利益)3,091万円と前年同期比323万円増(同11.7%増)で減収増益となった。
2021年3月期の連結業績予想は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により同社の事業環境に大きな影響が及んでおり、現時点で新型コロナウイルス感染症の収束時期が見通せないため、合理的に算定することが困難なことから未定とした。