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ソニーミュージック、KobaltからAWALならびにNeighbouring Rightsの事業を買収 インディーズ音楽市場を継続的に支援

ビジネス

ソニー・ミュージックエンタテインメント(以下、SME)とKobalt Music Group Limited(以下、Kobalt)は2月1日(米国東部時間)、SMEがKobaltの有する主にインディーズアーティストを対象とした音楽制作及び配給事業である「AWAL」、ならびにグローバルな音楽の著作隣接権管理事業である「Kobalt Neighbouring Rights」(Neighbouring Rights)を含む、Kobaltが保有する音楽制作事業を買収するための確定契約を締結したことを発表した。本取引の対価は4億3000万ドル(約452億円/1ドル=105円として計算)で、今後一定の運転資金その他の調整を経て決定される。なお、本取引の完了は、関係当局の承認及び許可の取得等を条件としている。

AWALとNeighbouring Rightsは、SMEのインディーズアーティスト及びレーベルサービスの新たな部門となり、SME傘下のインディーズ向け音楽配給会社であるThe Orchardのテクノロジーとネットワークによって強化される。AWALのCEOは、Lonny Olinick氏が引き続き務める。

AWALは、インディーズアーティストに対し、グローバルなサービスを提供すると同時に、ユニークで柔軟性のある契約をオファーするために設立された。今後も、自社アーティストに関して、契約、育成及びマーケティングを継続していく。AWALが提供するサービスには、グローバルマーケティング、配給、クリエイティブ、シンクロ、ブランドパートナーシップ、ラジオプロモーション、宣伝及びリアルタイムでの音楽データ高解度分析へのアクセスなどが含まれる。今後は、The Orchardとの提携により、SMEによるサポートとサービスを提供する機会はレコードレーベルのみならずDIY(自作型)アーティストにまで拡大し、より完全なものとなる。

SME傘下のグローバルカンパニーの一員として、AWALは世界中のアーティストとのネットワークを拡大していく。SMEがAWALのサービスを成長させるための投資を通じて、インディーズ音楽市場を継続的に支援することにより、アーティストが世界中のファンや市場に対してアクセスするための機会をこれまでよりもより多く作り出していく。さらに、AWALのアーティストは、SMEとThe Orchardのグローバルな配給網の活用が可能になる。

CEOのAnn Tausisが率いるNeighbouring Rightsは、世界的な著作権管理団体との直接的な関係を持ち、隣接録音権の管理者として業界をリードしている。Neighbouring Rightsは、2,000人以上の演奏家を抱えるまでに成長した。今回の契約により、SMEに所属するアーティストやThe Orchardの配給レーベルは、Neighbouring Rightsのインフラや著作権管理ネットワークが活用可能になる。

Sony Music Group 会長 Rob Stringer氏コメント

AWALの継続的な成長への投資は、独立系音楽コミュニティに新しいサービスを提供してくれます。アーティストのキャリアを構築するための柔軟なソリューションを提供することで、私たちはクリエイターに対して、世界中の顧客/オーディエンス/聴衆とつながるためのよりエキサイティングな選択肢を提供していきます。

The Orchard CEO Brad Navin氏コメント

The Orchardが提供する包括的なサービス、グローバルでの実績及びテクノロジーはAWALの継続的な成功に貢献するでしょう。私たちは、より多くのアーティストに透明性のあるグローバルなソリューションを提供し、音楽を発信するために複数の顧客との接点にどのような方法でもアクセスできるようにします。

AWAL CEO Lonny Olinick氏コメント

AWALチームは、創業以来、アーティストの創造的なビジョンを先取りし、実現してきました。今回、ソニーのグローバルなエコシステムの一員として、このビジョンを飛躍的に拡大することができます。また、The Orchard からの幅広いサポートを受けて、革新的な著作隣接権管理事業や DIY(自作型)アーティストのプラットフォームを構築できることに興奮しています。

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