ハピネット、2020年4月〜12月期は増収増益 通期業績予想を上方修正
ハピネットは2月9日、2021年3月期第3四半期の連結業績(2020年4月1日〜2020年12月31日)を発表した。
当第3四半期連結累計期間の売上高は2,009億2,700万円(前年同期比10.6%増)、営業利益は42億9,000万円(同41.8%増)、経常利益は43億5,400万円(同46.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は27億5,100万円(同60.8%増)となった。
玩具事業は、コンビニエンスストア向け商品が好調に推移したことや、バンダイの「鬼滅の刃DX日輪刀」などのヒット商品があったこと、また2019年11月にイリサワの株式を取得(子会社化)し、模型玩具卸売事業に参入したことにより、売上高は好調に推移した。利益面についても、売上高の好調による増益に加え、適正在庫の維持による在庫評価損失の減少などにより、前年同期を大幅に上回った。この結果、売上高は726億4,100万円(前年同期比13.4%増)、セグメント利益は28億1,800万円(同82.5%増)となった。
映像音楽事業は、イベントの中止や新譜の発売延期などによる市場環境の低迷からは回復傾向にあり、嵐のアルバム「This is 嵐」や、巣ごもり需要により映像パッケージの旧譜の販売なども好調に推移したものの、第1四半期までの落ち込みをカバーするに至らず、売上高は前年同期を下回った。利益面は、販売費及び一般管理費の抑制により前年同期を上回った。この結果、売上高は491億5,300万円(前年同期比8.5%減)、セグメント利益は6億300万円(同3.8%増)となった。
ビデオゲーム事業は、巣ごもり需要により「Nintendo Switch」のハード、「あつまれ どうぶつの森」や「リングフィットアドベンチャー」などの関連ソフトが引き続き好調に推移していることに加え、新型ハード「PlayStation5」の発売もあり、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。この結果、売上高は662億5,700万円(前年同期比34.8%増)、セグメント利益は13億2,600万円(同78.5%増)となった。
アミューズメント事業は、カプセル玩具で「鬼滅の刃」関連商品が好調に推移しているものの、商業施設の休業・営業時間短縮の影響を受けた第1四半期までの落ち込みやインバウンド需要の低下をカバーするに至らず、売上高、利益面ともに前年同期を下回った。この結果、売上高は128億7,400万円(前年同期比12.2%減)、セグメント利益は5億2,700万円(同53.5%減)となった。
通期の連結業績予想は、玩具事業、ビデオゲーム事業が好調に推移したことにより、売上高は従来予想の2,400億円から2,500億円(前期は2,333億円)、営業利益は従来予想の37億円から43億円(前期は25.7億円)、経常利益は従来予想の35億円から43億円(前期は24.1億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は従来予想の21億円から27億円(前期は12.2億円)と上方修正した。