Netflix、4月開講「WITアニメーター塾」の受講生に特待生制度を提供
ウィットスタジオは、次世代のアニメーション業界を支えるスキルの高いアニメーターの育成を目的に、2021年4月に「WITアニメーター塾」を開講する。本プログラムのカリキュラムはササユリが運営するササユリ動画研修所が開発し、世界最大級のオンラインストリーミングサービスを提供するNetflixが監修し、国際的に需要の高まるアニメ市場を支える日本の才能の強化や発掘に貢献する。
WITアニメーター塾では、6か月間に渡るカリキュラムを少人数の受講生に向けて提供するものであり、今後継続的にプログラムを提供する予定。また、代表的な講師にはスタジオジブリで「となりのトトロ」や「千と千尋の神隠し」など数多くの映画作品等における動画チェックを手がけ、現在はアニメーターの育成にも従事する舘野仁美氏を迎える。同氏が主宰するササユリ動画研修所が開発する基礎スキルから実践的なケーススタディを含むカリキュラムを履修することで、受講生はスタジオジブリなどで培われた動画技術を学び、卒業時には商業アニメーション制作に通用する「動画マン」として活躍できる土台をつくることを目指す。
また、受講生にはWIT STUDIOおよびグループ会社のプロダクション・アイジー(以下 I.G)と包括的業務提提携によりパートナーシップを組むNetflixによる特待生制度を提供し、受講料および在籍期間中の生活費を支援することで、受講生が安心して才能を存分に発揮できる体制をつくる。特待生制度を利用する受講生は卒業後、WIT STUDIOもしくはI.Gにて、業務委託者契約者としてNetflixオリジナルアニメ作品の制作に取り組む予定だ。
WIT STUDIO代表取締役社長および「WITアニメーター塾」塾長を務める和田丈嗣氏は、今回の発表を受け「ササユリ動画研修所、Netflixという素晴らしいパートナーに巡り合って、長年の夢が叶えられました。小さな一歩ですが、未来に続く大きな動きになることを願っています」とコメントしている。
ササユリ動画研究所を主宰する舘野仁美氏は「『鉄は熱いうちに打て』という言葉があります。『動画』はアニメーターの入り口。大切な時期を教えるプログラムに参加させていただき、光栄に思います」とコメント。
Netflix アニメ チーフ・プロデューサー櫻井大樹氏は「日本のアニメーターさんが作品を通じて世界に羽ばたく未来。その礎を築くべく、微力ながらご協力できる機会を得られたことに感謝申し上げます。今後もアニメ業界を支える才能の強化や発展を支援できるよう取り組んでまいります」とコメントしている。
本塾へ応募できる対象者は、日本居住で、2021年3月に高等学校を卒業見込み、または高等学校以上を卒業し、18歳〜25歳までの人。外国籍の方は日常会話レベル以上の日本語が話せることを原則としている。WIT STUDIO公式サイトに公開するオンラインフォームから募集を受け付ける。WITアニメーター塾およびNetflix特待生制度への応募方法や対象に関する詳細もWIT STUDIO公式サイトから確認できる。