2020年内の有料型オンラインライブ市場規模は推計448億円〜ぴあ総研公表
ぴあ総研が国内オンラインライブ市場に関する市場調査を実施し、2020年内の有料型オンラインライブの市場規模が推計448億円に上ると公表した。
新型コロナウイルス感染症拡大により、実際の会場で開催されるリアルライブは、そのほとんどが中止や延期を余儀なくされ、いまだ従来通りの形での再開の目途がたっていない。2020年10月時点でのぴあ総研の試算では、2020年のライブ・エンタテインメント市場規模は1,306億円と試算され、過去最高を更新した2019年の6,295億円から一転、約8割減の低水準になるとみられる。
一方で、本格的な電子チケット制の有料型オンラインライブ市場は2020年5月頃から立ち上がり、短期間に急拡大を遂げている。配信件数や視聴者数は増加の一途にあり、そのジャンルは音楽にとどまらず、演劇、お笑い、伝統芸能などへも広がっている。リアルライブにおける機会損失をカバーするには至らないものの、事業継続のための収益獲得やファンとのつながり維持のための方策として、オンラインライブは重要な役割を果たしている。
新型コロナウイルス感染症の収束につれ、リアルライブは緩やかな回復に向かうと見込まれるが、新型コロナウイルスの影響で急速に進んだデジタル化も不可逆に進行し、今後はライブ・エンタテインメントの楽しみ方、参加の仕方が多様化するとしている。