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オンキヨー、2020年4月〜12月期は33.7億円の赤字

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オンキヨー

オンキヨーホームエンターテイメントは2月12日、2021年3月期第3四半期の連結業績(2020年4月1日〜2020年12月31日)を発表した。

当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高が前年同期比65.5%減収の63億3,400万円、営業損益が前年同期比1億500万円改善の33億1,100万円の営業損失、経常損益が前年同期比600万円改善の36億1,000万円の経常損失、親会社株主に帰属する四半期純損益が前年同期比7億6,100万円改善の33億7,300万円の親会社に帰属する四半期純損失となった。

AV事業における売上高は、日本国内では住宅メーカー向けのインストールビジネスをはじめとした高付加価値商品に注力したものの、新型コロナウイルス感染症の影響により、マレーシア生産工場もコロナウイルス感染症予防対策を行いながら生産活動を再開しているが、限定的な稼働から顧客の要望に対しては充足されない状況が続いている。

さらに営業債務の支払い遅延が継続したことで、一部取引先から取引条件の見直しを要請されており、生産を縮小・停止せざるを得ない状況に陥ったことから、販売機会損失による売上の減少に伴い、前年同期比76.2%減収の23億8,400万円となった。損益は、人員削減及び役職ポスト数の見直しによる組織のスリム化、拠点集約などの合理化策を実行に移した結果、固定費は大幅に減少したものの、売上高減少に伴う売上総利益の減少により、前年同期比5億1,700万円悪化となる12億5,100万円のセグメント損失となった。

デジタルライフ事業における売上高は、日本国内を中心に高付加価値のワイヤレスイヤホンに加え、人気アニメやサマンサタバサ、FULL-BKブランドとのコラボ製品も堅調な販売となった。日本国内において代理店販売を開始したKlipsch社のワイヤレスイヤホンも好調に推移。また、カスタムインイヤーモニターの商品の拡充を行い、最先端の同社のマグネシウムドライバーを用いたモデルは、ミュージシャンなどから高い評価を受けている。

しかし、AV事業と同様に新型コロナウイルス感染症による生産委託工場の操業ダウンによる生産減少の影響や、営業債務の支払い遅延が継続したことで、一部取引先から取引条件の見直しを要請されており、生産を縮小・停止せざるを得ない状況に陥ったことから、販売機会損失による売上減少が発生し、前年同期比63.5%減収の11億2,800万円となった。損益は、売上高減少により売上総利益は減少したものの、高付加価値製品の販売に注力し、採算性を追求した結果、前年同期比1億6,600万円改善となる4億7,800万円のセグメント損失となった。

OEM事業における売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響による世界的な自動車市場の低迷に伴う受注の減少に加え、ロックダウンによるインドや中国工場の一時的な操業停止により、売上高も減少し、前年同期比46.4%減収の28億2,100万円となった。損益は、人員の削減などにより固定費が減少したものの、新型コロナウイルス感染症の影響による売上高の減少に伴い売上総利益は減少し、前年同期比4億500万円悪化の5億400万円のセグメント損失となった。

2021年3月期の連結業績予想は、合理的な算出が困難であるため未定とした。

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