ぴあ、ダイナミックプラスに追加出資し持分法適用会社に ダイナミックプライシングの普及でチケッティングDXを加速
ぴあは3月1日、三井物産が保有するダイナミックプラスの株式を追加取得を発表。これに伴い、ダイナミックプラスにおける株式保有比率は15%となり、ダイナミックプラスはぴあの持分法適用会社となる。
ダイナミックプラスは、日本国内におけるダイナミックプライシングの普及を目的として、三井物産やぴあなどの合弁により2018年に設立。ぴあは、設立時より出資参画、業務提携をしており、ダイナミックプラスと連携し、スポーツ界、エンタテインメント界におけるダイナミックプライシングの実用化と利用拡大を推進してきた。
ポストコロナ時代において、ダイナミックプライシングの需要はさらに高まるものと考えられ、主催者及びユーザーのニーズを的確に汲み取り、より便利で使いやすく、付加価値の高い販売手法として事業領域を広げていくことが、今回の株式追加取得の目的となる。
ダイナミックプライシングは、サービスを開始した2018年度に対して、今年3月期にはそのチケット流通市場規模が約11倍となる見込みであり、導入件数においても7件から27件に増加、その利便性が着実に認知されてきている。
ぴあとダイナミックプラスは、横浜F.マリノス、名古屋グランパスなどのJリーグクラブや、福岡ソフトバンクホークス、東京ヤクルトスワローズなどの観戦チケット販売において、さまざまな事例を重ね、ダイナミックプライシングによるチケット取扱高も約7倍に拡大した。
今回の株式取得により、ぴあから取締役を派遣するなど、ダイナミックプラスとの連携をさらに強化し、スポーツ・ソリューション領域での導入先を拡大していく。
また、宿泊施設や駐車場など、ライブ・エンタテインメントの周辺事業領域における活用事例も増やし、ユーザーの感動体験の満足度やサービスの向上に努める。
ダイナミックプラス 平田英人社長 コメント
ダイナミックプラスは、“世の中のあらゆる価値と価格を科学し、価格の未来をつくる”を経営理念に、ダイナミックプライシング等の新たな価格モデルを提供しております。ぴあ様とは、2018年6月の設立当初より、この理念に共感いただき、協業を進めて参りました。今回の追加でのご出資を通じて、さらなる連携ができることを非常に嬉しく思っております。スポーツ・エンタテインメントビジネス界への貢献とともに、理想とする価格の未来の実現のため、これまで以上に邁進して参ります。
ぴあ 執行役員 ライブ・エンタテインメント本部 スポーツ・ソリューション推進局長 永島誠氏コメント
ぴあは、ダイナミックプラス株式会社設立時より価格の未来をつくる価値を共有し、エンタテインメント業界の健全な発展を目指しスポーツを中心に取り組みを広げてきました。この度の追加出資により、ダイナミックプラス社と一層の連携を深め、エンタテインメントを中心とした宿泊、移動などのカスタマージャーニーにおけるお客様体験の向上を目指して参ります。