ポニーキャニオン、日本初の読書に特化した読み上げサービス「YourEyes」のサービス開始
ポニーキャニオンは、視覚障害者や読み書き障害者など、読書困難者に向けた月額定額制の新しい読書支援サービス「YourEyes(ユアアイズ)」を3月22日にスタートした。
YourEyesは、本のページを読み取るOCR(光学文字認識)技術と、読み取った文章を読み上げるTTS(テキスト読み上げ)技術を組み合わせたもので、アプリをスマートフォンにダウンロードし、本の書面を撮影することで、スマートフォンがその書面に書かれた内容を読み上げる。
読み上げには、人間の朗読に近く、「喜」「怒」「悲」の感情表現にも対応した最新の音声合成エンジンであるHOYAのReadSpeakerを採用。まるで人間がその場で朗読しているような自然な読み上げを実現している。
また、ボランティアが本の正しい読み上げを登録するための、ボランティア向けのパソコンソフト「ボランティアツール」もポータルサイト上にて無償提供を開始した(Windows版/Mac版)。OCRで本のページに書かれている文字を読み上げるYourEyesアプリだが、複雑な日本語をOCRが誤変換してしまう事は現在の技術では避けられない。その問題を解決するのが、このボランティアツールで、ボランティアが手元にある本の読み上げ修正を登録する事で、YourEyesアプリで同じ本を読み上げる時には正確な読み上げが可能になる。
YourEyesアプリは、個人ユーザーは月額定額550円(税込)、法人ユーザーは月額定額2,750円(税込)のサブスクリプションサービスで、YourEyesポータルサイトでマイページを開設、クレジットカードを登録する事で利用できる。
サービス開始を記念して、3月と4月はクレジットカード登録なしでも無料で全機能を使用できるキャンペーンを実施。ボランティアツールも同様にYourEyesポータルサイトでマイページを開設し、ツールをダウンロードして使用する。なお、ボランティアツールのみの使用は無料となっている。
また、目の不自由なユーザーでも簡単・正確に本の書面を撮影できる「YourEyesボックス」(A5版/A6版)については5月初旬頃の販売開始予定で、現在はポータルサイトで予約を受付中とのこと。