ヒビノ、超高精細LEDディスプレイの大画面を背景に仮想空間で撮影ができるインカメラVFXスタジオ「Hibino VFX Studio」のレンタルサービスを7月より開始
コンサート・イベント大型映像サービスのヒビノは、超高精細LEDディスプレイの大画面を背景に、仮想空間での撮影をリアルタイムで実現するインカメラVFXの機能を備えたバーチャルプロダクションスタジオ「Hibino VFX Studio」のレンタルサービスを7月1日より開始する。東京・港区のヒビノ日の出ビルにて利用できるほか、外部の撮影スタジオに全システムを搬入・設置しオペレートを行う出張に対応可能。映画、CM、ドラマなどあらゆる映像制作にインカメラVFX技術を提供する。
バーチャルプロダクションとは、高度なデジタル技術を活用した撮影技法の総称。中でもインカメラVFXは、スター・ウォーズ初の実写ドラマシリーズ「The Mandalorian(マンダロリアン)」に用いられ、完成度の高さから世界の映画関係者の脚光を浴びた。
インカメラVFXは、LEDディスプレイ・システム、カメラトラッキング・システム、リアルタイムレンダリングを組み合わせた撮影技法。背景となる高精細LEDディスプレイに3DCG等で制作した情景を投影し、同期させたカメラで撮ることで、仮想空間での撮影をリアルタイムに実現する。LEDディスプレイが描く仮想世界に、人や道具など現物の被写体、さらに、天井や側面の環境照明用LEDディスプレイが被写体に及ぼす光の効果が、カメラ内でリアルタイムに融合し、最終的な視覚効果を生成することからインカメラVFX(VFX=Visual Effectsの略)と呼ばれる。
ヒビノでは、The Mandalorianの撮影に用いられたLEDディスプレイのアップグレードモデルであるROE Visual社の新製品1.56mmピッチ「Ruby1.5F」を世界に先駆けて導入する。
7月1日のサービス開始に先立ち、6月2日から4日までの3日間、オープンハウスを開催する。なお、密を避けるため、来場は予約制としている。また、今後の新型コロナウイルス感染症の状況変化によって、開催を延期する場合があるとのこと。