2020年1月〜12月のライブ・エンタメ市場規模は8割減、ぴあ総研が確定値を公表
ぴあ総研は5月13日、2020年1月〜12月のライブ・エンタテインメント(音楽・ステージ)市場規模の確定値を公表した。数年続いていた増加トレンドから一転、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、前年比82.4%減の1,106億円となった。
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、2020年2月下旬以降、数多くの公演が開催中止や延期となり、ライブ・エンタテインメント市場は大幅な縮小を余儀なくされた。第1次緊急事態宣言が解除された後、イベント開催における収容人数や収容率の制限が段階的に緩和されてきたが、制限が完全に解除されぬまま、感染の第2波・第3波が到来したことから、市場の回復は遅れている。
ジャンル別にみると、音楽は前年比86.1%減の589億円、ステージは前年比74.8%減の518億円と、いずれも大幅に下落している。特に、5千人以上の大規模会場での公演が市場規模の過半(例年)を占める音楽ジャンルにおいて、人数制限の長期化の影響が色濃く受ける結果となった。
*ライブ・エンタテインメント市場規模=音楽コンサートとステージでのパフォーマンスイベントのチケット推計販売額合計と定義。